
目次
いいね!やコメント、保存など、SNS運用で大切な指標はいくつもありますが、なかでも「シェア」はとくに重視したい指標です。
そこで今回は、シェアにフォーカスを当て、なぜ重要なのかをはじめ、シェアされる投稿の共通点、シェアされる投稿にするためのポイントについて解説します。ぜひ参考にしてみてください。
SNS運用でなぜ「シェア」が重要なのか?
いいね!やコメント、保存などと同じ、エンゲージメントのひとつである「シェア」が、なぜ重要なのか。それは「シェアによる効果」が豊富にあるからです。
たとえば、自社の投稿をユーザーにシェアしてもらった場合、ユーザーのフォロワーにまで自社の投稿が届くようになります。つまり、リーチが拡大し、より多くのユーザーに投稿を見てもらえるようになるということです。これは認知拡大のほか、「友人がシェアしている」という事実から信頼性の向上にもつながるため、企業やブランドのイメージアップが期待できます。
また、Instagram(インスタグラム)に関しては、2025年1月26日にアダム・モッセーリ氏が「ランキングの指標は『平均視聴時間』『リーチあたりのいいね!数』『リーチあたりの送信数(シェア数)』の3つ」と言及しています。つまり、これら3つの指標を強化することが、ランキング上位に自社の投稿を表示させるための近道ということです。
こうした背景から、これからのSNS運用ではいいね!やコメント、保存とあわせてシェアにも目を向けることが重要です。
SNSでシェアされる投稿とは?知っておきたい共通点
では、SNSではどのような投稿がシェアされる傾向にあるのでしょうか?
まず考えられるのは「ユーザーにとって有益な投稿」です。有益な内容だと、その投稿を見たユーザー自身「見てよかった」と満足できますし、「友人にも教えたい・喜ばせたい」といった心理が働くため、シェアされやすくなります。
このほか、「ユーザー自身の考えや立ち位置を示せる投稿」もシェアされやすい投稿です。たとえば、地球温暖化対策に取り組んでいることをコンテンツにした場合、それを見たユーザーが「自分も地球温暖化対策に関心がある」という立ち位置を示すために投稿をシェアすることがあります。このように、共感からシェアにつながるケースは少なくありません。
そして、シェアされる投稿の傾向として「エデュテインメント(教育+娯楽コンテンツ)を意識した投稿」も挙げられます。価値があるうえに楽しい、という魅力あふれるコンテンツは、ユーザーの興味・関心を引くだけでなく、シェアしたいという心理も掻き立てます。そのため、ただ情報を伝えるのではなく、クイズ形式したりキャンペーンを実施したりと、ユーザーが楽しめるような工夫を取り入れるとシェアされやすくなるでしょう。
シェアされる投稿にするには?押さえておきたい5つのポイント

自社の投稿を「シェアされる投稿」へとブラッシュアップするには、以下でご紹介する5つのポイントを押さえておくとよいでしょう。
1.動画や図を活用する
視覚的にわかりやすいコンテンツはシェアされやすい傾向にあります。そのため、動画や図を積極的に取り入れて、視認性の高いコンテンツを制作しましょう。
とくにインスタは、視覚で楽しむ側面が強いため、リールを活用したり情報やデータをグラフで表現したりしてユーザーを引き込みましょう。
2.ストーリーテリングを意識する
ストーリーテリングとは、商品・サービスが誕生するまでの経緯や企業の想いをストーリー形式で伝えることで、消費者に深く理解してもらうと同時に強い印象を与えるマーケティング手法です。
SNSでシェアされる投稿の共通点でもご紹介したように、共感はシェアのきっかけになることがあります。そのため、ただ情報を伝えるのではなく、背景や過程もあわせてストーリー仕立てで情報を伝えるのがおすすめです。そうすることで、投稿に共感性が増してシェアしてもらいやすくなります。
なお、ストーリーテリングは別名「ストーリーマーケティング」ともいいます。ストーリーマーケティングに取り組む際のポイントについては以下の記事で解説しているので、ぜひあわせてご覧ください。
ストーリーマーケティングとは?Instagram(インスタグラム)運用でも意識しよう
3.CTAを設置する
CTAとは「行動喚起」を意味するマーケティング用語です。広告やWebコンテンツを見たユーザーに、問い合わせ・予約などの次のアクションを促す役割があります。
投稿のシェアを目的としている場合、CTAは「この投稿をシェア!」や「この投稿を友人にも共有しよう!」などになります。これらの文章を投稿に追加することで、ユーザーに対して行動喚起ができシェアされやすくなります。
なお、インスタ運用におけるCTAの基本情報については以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひあわせてご覧ください。
Instagram(インスタグラム)にも「CTA」を取り入れよう!具体例とポイントを解説
Instagram(インスタグラム)に投稿すべきCTA画像とは?作成する際のポイントも解説
4.UGCを活用する
UGCとは「User Generated Contents」の頭文字を取った言葉で、ユーザーが生成したコンテンツのことです。SNSでいうと「自社の商品を紹介している投稿」や「自社へのメンションをつけた投稿」「商品に対する口コミ」などが該当します。
UGCにリアクションをするユーザーは多いため、自社のアカウントでUGCを共有できれば、シェアにつながる可能性が高まります。UGCを作成したユーザーから承認をもらえたら、UGCの共有が可能となるため、コンタクトを取っておくとよいでしょう。
なお、インスタ運用におけるUGCの基本情報については以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひあわせてご覧ください。
Instagram(インスタグラム)運用における「UGC」とは?重要性や増やす方法、活用例までご紹介
5.投稿のタイミングを最適化する
エンゲージメントを最大化するには、ユーザーがもっともアクティブな時間帯に投稿する必要があります。とはいえ、ユーザーの属性によってSNSを利用する時間帯は異なるため、ユーザーの生活リズムを想定する、または調査して投稿時間を決めることが重要です。
一般的には、「7:00〜9:00」「12:00〜13:00」「19:00〜22:00」の時間帯に多くのユーザーがアクティブになるといわれています。投稿時間の基準として定めておくとよいでしょう。
調査する場合は、自らデータを収集し「フォロワー・ユーザーがいつインスタを利用しているか」を確認しなければなりません。手間がかかりますが、そのデータをもとに投稿するタイミングを決めれば、より多くのフォロワー・ユーザーに投稿を見てもらえるようになるため、シェアされる可能性も高まります。
なお、インスタ運用における投稿時間の基本情報については以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひあわせてご覧ください。
Instagram(インスタグラム)の最適な投稿時間とは?おすすめの時間帯と調べ方
ポイントを押さえてシェアを増やそう
投稿を拡散する「シェア」は、SNS運用の重要な指標です。シェア数が多ければ多いほど、多くのユーザーに自社の投稿を見てもらうことができ、ひいては企業やブランドの認知拡大やイメージアップにつながります。そのため、今回ご紹介したポイントを参考に「シェアされる投稿」の発信を心がけてみてくださいね。

シェアされることを意識したコンテンツを投稿したあとは、インスタ専門運用システム「Slooooth」で効果検証を行うのがおすすめです。
Sloooothを使えば、いいね!やコメント、インプレッション、リーチなどを一目で確認できます。また、過去のデータを保有し続けるので去年のデータと比較しながら分析することも可能です! ぜひこの機会にお試しください。