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肌寒さを感じ始めた10月。季節が移り変わるのと同時に、各種ソーシャルメディア(SNS)にも変化が見られました! その内容は、人気アニメのエフェクトを追加したり、安易な拡散を防ぐ仕様にしたり、他ジャンルの企業と提携したりと、それぞれのSNSによってさまざまですが、どれもユーザーに配慮したものであることに変わりはありません。
そこで今回は、Instagram・Twitter・TikTok・Facebookの各種SNSにおける、2020年10月に発表された仕様変更・新機能についてご紹介します。
もしかすると見逃している情報があるかもしれないので、この記事を通して再確認してみましょう!
Instagram
2020年10月にInstagram(以下 インスタ)が発表した仕様変更・新機能は、全部で8つあります。
IGTVでも商品のタグ付けが可能に
2020年10月5日(米国時間)、インスタはIGTVにも商品のタグ付けができるようになったことを発表しました。また2020年後半には、同様の機能のテストをリールでも行う予定とのことです。
フィードとストーリーズに加えて、IGTVとリールでも商品のタグ付けが利用可能になれば、ユーザーはインスタ内のどのコンテンツからでも気軽にショッピングを楽しめるようになります。その一方、売り手となるビジネスアカウント・クリエイターアカウントは、コンテンツを通じて世界観を届けつつ、商品を訴求することができます。
この仕様変更により、インスタはひとつの販路としてより一層確立されました! ECに注力している企業・店舗は、これからフィード・ストーリーズだけでなくIGTVにもこだわるとよいかもしれません。
10周年を記念した仕様変更・新機能を発表
2020年10月6日、インスタは誕生から10年を迎えたことを記念して複数の仕様変更・新機能を発表しました!
アプリアイコンの変更が可能に
1つ目は、アイコンアプリの変更です。現在のレインボーカラーのアイコンに加えて、以前使われていたポラロイドカメラのようなアイコンもラインナップされており、全13種類から選択することができます。
設定方法はとても簡単! 設定画面を開いたまま絵文字が出てくるまで下にスワイプするだけ。そうするとアプリアイコンが並んだページに移動するので、好きなアイコンを選択しましょう。それぞれで印象が異なるので、この機会にホーム画面の雰囲気にマッチしたアイコンへ変更してみては?
ストーリーズのアーカイブ機能をアップデート
2つ目は、ストーリーズのアーカイブ機能の仕様変更です。過去3年間に投稿したストーリーズの内容を、カレンダーで日付ごとに閲覧できるようになりました。また、地図を表示すればストーリーズを投稿した場所まで確認することが可能に。思い出を詳細な情報とともに振り返ることができるのは、うれしいポイントですよね♪
オンライン上のいじめ対策に通ずる新機能を追加
2020年10月6日(米国時間)、インスタはオンライン上のいじめ対策の一環として2つの新機能を発表しました。
コメントの自動非表示
1つ目は、過去に報告されたコメントと内容が類似しているコメントを自動的に非表示するというもの。あくまでも非表示であり削除ではないので、「非表示のコメントを見る」をタップすれば内容を確認することができます。なお、この機能は現時点ではテスト段階となっています。
コメントの再考を促す通知の拡張
2つ目は、ネガティブなコメントの投稿を繰り返すユーザーに対する「コメントの再考を促す通知」の拡張です。これまでは、通知を通してコメントの見直しを促す内容を表示していましたが、今回の仕様変更によりガイドライン違反の可能性を示唆する内容に。再考の必要性をより強調する通知へと拡張しました。
ARカメラエフェクトで人気キャラクターとコラボ
2020年10月15日(日本時間)、インスタはARカメラエフェクトに新たなデザインを追加すると発表しました。そのラインナップは、国民的な人気を誇る「鬼滅の刃」をはじめ、「リラックマ」や「星のドラゴンクエスト」など。キャラクターに変身できたり、一緒に写真・動画を撮ったりと、さまざまな方法で楽しめます。
なお、今回追加されたARカメラエフェクトは、以下のアカウントから利用できます。プロフィール画面にあるスマイルマークをタップして、ぜひお試しください♪
鬼滅の刃 | @kimetsu_movie_campaign |
カナヘイコラボ ゆるっと鬼滅の刃 | @kanahei_ |
リラックマ | @rilakkuma_mnavi |
カナヘイ×星のドラゴンクエスト | @hoshinodragonquest |
ピスケ&うさぎ | @kanahei_ |
新機能「旬の話題」の導入を発表
2020年10月19日(日本時間)、インスタは話題のトピックを簡単に発見・閲覧できる新機能「旬の話題」の導入を発表しました。検索画面に表示されている「旬の話題」のタブをタップすると、国内のユーザーの間でよく利用されているハッシュタグのうち、代表的な10個を一部の投稿とともに確認することができます。
表示されるハッシュタグは、季節にまるわるものや流行りの映画・楽曲のタイトル、食べ物、ファッションなどさまざま。ほぼ毎日更新されるので、多くのユーザーが興味を持っているトピックをリアルタイムでチェックできます!
日本にてインスタライブのバッジ機能のテストを開始
2020年10月20日(米国時間)、インスタはインスタライブにおけるバッジ機能のテストを日本でもスタートしたことを発表しました。120円と250円、610円の3種類のバッジが用意されており、いずれかをインスタライブを視聴しているユーザーが購入すると、コメント欄にアカウント名と合わせて購入したバッジのアイコンが表示されます。
クリエイターを支援するという点では、すでに17 Live(イチナナライブ)やYouTubeのメンバーシップが知られていますが、今後はインスタライブも頭角を現すかもしれませんね!
ハロウィンに合わせて複数の新機能を発表
2020年10月26日(日本時間)、インスタはハロウィン関連のさまざまな新機能を導入することを発表しました。
たとえば、ストーリーズで使用できる「#おうちでハロウィン」のスタンプがそのひとつ。新型コロナウイルスの感染拡大により、今年はハロウィンの楽しみ方も変わってくることが予想されます。おうちで仮装を楽しんだり、かぼちゃを使った料理・デザートを作ったりと、従来に比べて室内で楽しむことが増えるはずです。
「#おうちでハロウィン」のスタンプを使ったストーリーズから同スタンプをタップするとハッシュタグページに移行するので、ほかのユーザーがどのようにハロウィンを過ごしているのか投稿を通して楽しむことができます。きっと、今年ならではのハロウィンの楽しみ方の参考になるはずです♪
また、ARカメラエフェクトにもハロウィン仕様のデザインが登場! カメラをかざすだけであっという間に仮装できるので、気軽にハロウィンを楽しめます。
なお、ハロウィン仕様のARカメラエフェクトには「ミッキーマウス&ミニーマウス」や「ハローキティ」などのキャラクターがデザインされたものや、「バイオハザード」をはじめとする映画の世界観を楽しめるものなどがあります。
Twitter
2020年10月にTwitterが発表した仕様変更・新機能は、以下の2つです。
一時的なリツイート機能の仕様変更
2020年10月9日、Twitterは一時的にリツイート機能の仕様を変更することを発表しました。これまではリツイートのアイコンをタップすると、「リツイート」か「引用リツイート」のいずれかを選択できるようになっていました。
しかし今回の仕様変更に伴い、アイコンをタップするとコメントを入力する画面が表示されるようになったのです。つまり、引用リツイートを推奨する仕様へ変わったということになります!
これは、リツイートの対象となる投稿が安易に拡散されるのを防ぐためのもの。Twitterはこの仕様変更を通して、会話の文脈をより理解しやすく、そしてコミュニケーションをより有意義にする効果を期待しているそうです。
未フォローのユーザーの情報に関する仕様変更
2020年10月9日、Twitterはフォローしていないユーザーに関する情報(いいね!やフォローなど)がタイムラインに表示されなくなることを発表しました。
未フォローのユーザーに関する情報が表示されることは、自分のタイムライン以外の場所で交わされている情報を知るうえで大いに役立ちます。しかし、未フォローのユーザーによる「いいね!」が必ずしも注意深く内容を見極めたのち拡散されているとは限らないことから、今回の仕様変更が実装されたとのことです。
Facebook
2020年10月にFacebook社が発表した仕様変更・新機能は、以下のとおりです。
Messengerの新しいデザインを発表
2020年10月13日(米国時間)、Facebook社はMessengerのデザインを一新したこと、そしてそのデザインを発表しました。新しくなったデザインは「Messengerがfacebook上の友達とコミュニケーションを取るツールから、家族や友達と一緒に過ごす場所へと変化し続けること」を表しているそうです。
デザインの変更に伴い、Messengerのアプリアイコンがピンクのデコレーションに変わったほか、新たなチャットテーマやカスタムリアクション機能が段階的に展開されていくとのこと。さらには、セルフィースタンプや消えるメッセージモードのような楽しい新機能も随時追加されるそうです。
この仕様変更を通してMessengerのデザイン性・機能性がグッと高まれば、連絡手段としてだけでなく、楽しみのひとつとして利用する人が増えるかもしれませんね♪
TikTok
2020年10月にTikTokが発表した仕様変更・新機能は、以下の3つです。
新しいDuetフォーマットをリリース
2020年10月1日、TikTokはDuetの新しいフォーマットをリリースしたことを発表しました。Duetとは、ほかのユーザーの投稿を再生しつつ自らのビデオを撮影すること。さまざまなクリエイターと協力することで、新しくユニークなコンテンツを作ることができます。
今回の仕様変更では、Duetのフォーマットが一新されました。「左右」「コラボ」「ダブルスクリーン」「トリプルスクリーン」の全4種類から選択できます。これまでにないレイアウトが可能になったことで、TikTokでは今後あらゆるパターンのコンテンツを楽しめるようになりそうですね!
「OpenSlate」と提携したことを発表
2020年10月15日、TikTokは「OpenSlate」と提携したことを発表しました。これは、TikTokに広告を掲載するブランドパートナーに対して、安心・安全な環境を提供するための取り組みです。
両者が提携することで、ブランドパートナーは安全にコミュニティを構築できるほか、安心して多くのユーザーとつながることができます。
日本の気象情報会社「ウェザーニュース」と連携
2020年10月15日、TikTokは「ウェザーニュース」と提携して気象情報生放送番組「ウェザーニュースLiVE」を24時間365日生配信することを発表しました。この取り組みを通して災害情報の発信を強化することで、台風や地震などの災害による被害の軽減とともに、日本の災害対策に貢献することを目指しているそうです。
具体的には、災害が発生した際にTikTokユーザーへ速やかに緊急災害情報を発信するとのこと。また、ウェザーニュースLiVEのアカウントでは、気象現象のメカニズムや防災対策について学べる動画が投稿されるそうです。
自然災害は、いつ発生するか予測が困難なもの。だからこそ、身近なSNSを通して正確な情報を得られるのは、ユーザーにとって大きなメリットになりそうですね!
コンテンツの削除に関する新機能を追加
2020年10月22日、TikTokはコンテンツの削除に関する通知機能の追加を発表しました。具体的には、ポリシーに違反してコンテンツが削除された場合に、動画投稿者にどのポリシーに違反したのかを共有する通知機能が実装されました。
この新機能は、TikTokのコミュニティのサポートにも役立つと考えられています。仮に、コンテンツの内容が自傷行為や自殺に関連していると判断されたら、ポリシー違反の通知に加えて、相談窓口として専門家へのお問い合わせ先の情報が提供されるのです。
TikTokはこの新機能の実装を皮切りに、より安全で思いやりのあふれるコミュニティを構築していきたいと考えています。
仕様変更・新機能にうまく対応してSNSを運用しよう!
2020年10月だけでも、これだけの仕様変更・新機能が発表されました。とくに数が多かったのはインスタ。10周年の記念日やハロウィンが重なったこともあり、ユーザーをより楽しませる仕様変更・新機能が目立ちました。これらをうまく活用すれば、より効率的なSNS運用を実現できるかもしれません。ぜひ積極的に取り入れてみてくださいね♪
このほか、現時点ではテスト段階の新機能や、今後の展開を示唆する仕様変更もありました。これらに関しては、2020年11月にも詳細が発表されるかもしれません。ひとつとして見逃さないよう、常にアンテナをピンと張っておきましょう!