目次
Instagram(インスタグラム)の投稿を宣伝に活用したい場合は、「投稿の宣伝」を利用するのがおすすめです。
そこで今回は、Instagram(以下 インスタ)の広告機能「投稿の宣伝」の概要と使用手順、メリット、利用時の注意点などについてご紹介します。企業のSNS運用担当の方やSNS運用に注力している個人事業主の方は、ぜひ参考にしてみてください!
Instagram(インスタグラム)の広告機能!「投稿の宣伝」とは
「投稿の宣伝」とは、過去に投稿した写真や動画を広告として出稿できる機能のことです。これまではフォロワーや検索で辿り着いたユーザーにしか見てもらえなかったコンテンツを、特定のターゲットに発信できるため、ピンポイントの宣伝を実現できます!
ただし、投稿の宣伝はビジネスアカウントでしか利用できません。個人アカウントのままだと利用できないので、前もってビジネスアカウントに切り替えておく必要があります。
また、投稿の宣伝を利用するには一定の広告費が必要です。「1日に消化したい金額」を設定する仕組みになっているので、あらかじめ決めておきましょう。
参照:Instagram投稿を宣伝する|Instagramヘルプセンター – Facebook
インスタグラム広告とは何が違う?
投稿の宣伝とインスタグラム広告の違いには、まず「運用の手間」が挙げられます。
そもそも、投稿の宣伝の特徴である「過去に投稿した写真や動画を広告として出稿できる」という点は、インスタグラム広告にも当てはまります。そのため、既存の投稿を宣伝に活用する場合は、運用の手間に大きな差はありません。ただし、インスタグラム広告において一から広告の素材を作る場合は、制作費用が発生する上に手間もかかります。この点から、投稿の宣伝よりもインスタグラム広告のほうが手間がかかりやすいといえるでしょう。
このほか、「ターゲットの設定範囲」も違いのひとつです。
投稿の宣伝でもターゲットを設定することは可能ですが、インスタグラム広告ではさらに細かく設定できます。具体的には、投稿の宣伝では性別や年齢、地域、趣味・関心などを設定できる程度ですが、インスタグラム広告ではそれらに加えてユーザーの過去の行動からターゲティングすることが可能です。そのため、広告のターゲットを詳細に設定したい場合は、インスタグラム広告を活用するとよいでしょう。
投稿の宣伝を使用する際は広告規定の確認が必須
投稿の宣伝の審査は、Facebookの広告規定のもと行われています。仮にポリシー違反となった場合は審査落ちとなり、広告を出稿できません。
そのため、投稿の宣伝を使用する際はあらかじめFacebookの広告規定を確認しましょう。
「投稿の宣伝」の使用手順を押さえよう
投稿の宣伝の使用手順は以下のとおりです。
1.ビジネスアカウントを開設する
繰り返しになりますが、まずはビジネスアカウントを開設します。開設といっても新しくアカウントを作成するのではなく、既存のアカウントをビジネスアカウントへ切り替えます。
1.プロフィール画面の右上にあるメニューバー(横線3本のアイコン)をタップ
2.「設定」をタップし、「アカウント」を選択
3.画面下にある「プロアカウントに切り替える」をタップ
4.カテゴリを選択して完了
2.広告として出したい投稿を選ぶ
次に、広告にしたい投稿を選びます。これまでの投稿の中でもとくにユーザーの反応がよかったコンテンツを選ぶと、広告としての宣伝効果が十分に期待できるでしょう。
3.目標を選択する
広告にしたい投稿の右下にある「投稿を宣伝」をタップすると、目標を選択する画面に移動します。「プロフィールへのアクセスを増やす」「ウェブサイトへのアクセスを増やす」「問い合わせを増やす」の3つから、自社の目的に合った目標を選びましょう。
たとえば、インスタ上での企業やブランドの認知を広げたい場合は「プロフィールへのアクセスを増やす」を選択するのがおすすめです!
4.カスタムオーディエンスを設定する
次に、広告を届けたいオーディエンスの設定を行います。地域や年齢、性別、興味・関心を自由に設定できるため、商品やサービスを届けたいターゲット像をもとに決めていきましょう。
このほか、インスタがフォロワーに類似したユーザーをターゲットに設定する「自動」を選択することもできるため、具体的なターゲット像がまだ見えていない場合は活用してみてください。
5.予算と期間を設定する
最後に、予算と広告を出す期間を設定します。予算の最低額は272円で、最高額は136,054円です。期間の最短は1日、最長は30日となっています。
予算と期間を設定すると、自動的に「推定リーチ(何人にリーチできるか)」を計算してくれるため、その数字を確認しながら調整していくのがおすすめです。
「投稿の宣伝」を使ってInstagram(インスタグラム)に広告を出すメリット
投稿の宣伝を使って広告を出すことには、以下のようなメリットがあります。
広告制作の手間を省ける
ゼロから広告を出す場合、画像や動画を作ることから始めなければならず、手間がかかります。
その点、投稿の宣伝なら過去の投稿をそのまま広告の素材として使うことができるため、広告制作の手間を大幅に省くことができます! ひいては、広告制作費の削減にもつながります。
反応のよい投稿を宣伝に使える
過去の投稿を広告として出稿できるという特徴から、投稿の宣伝ではユーザーの反応がよかった投稿を広告として出すことができます。
従来の広告の場合は、広告を打ち出してからしばらく経たないとその効果を確認することができません。また、どのような広告がユーザーに刺さるのか、探り続ける必要があります。
その点、投稿の宣伝の場合はユーザーの反応がわかった上で広告を出せるので、どれほどの効果が見込めるのかある程度予測できます。また、ユーザーに刺さる広告を探る必要もないので、運用を楽に行えるでしょう。
エンゲージメントの向上を図れる
上述のとおり、投稿の宣伝では地域や年齢、性別、興味・関心を絞って広告を配信できます。これは言い換えれば「特定のターゲットのみに自社の広告を届けることができる」ということです。
たとえば、原宿のパスタ屋さんが一押しメニューに関する投稿を広告として配信するため、ターゲットを「東京 20代 女性 グルメ」に設定したとします。この場合、自社の投稿に興味を示すであろうユーザーにのみ広告が届くようになるため、自然とエンゲージメントが増える可能性があるのです! これは企業にとって来店のほか、認知度の向上にもつながるため、大きなメリットといえます。
アカウント・ブランドの認知向上を図れる
投稿の宣伝を活用して自社の投稿に興味を示すであろうユーザーに広告を届ければ、アカウントやブランドのことを知らなかったユーザーにも認知してもらうことができます。
「こういうお店(企業)があるんだ」と知ってもらうことは、来店や購買のほか、口コミによるさらなる認知度向上へのきっかけになり得ます。そのため、新規顧客の獲得が図りやすくなるでしょう。
高い費用対効果が期待できる
投稿の宣伝は、272円の広告費から利用できます。また、上述のとおり広告制作費を削減することも可能です。さらに、ユーザーの反応がよかった投稿を広告として出せば、その宣伝効果をある程度予測できるため、効果検証にかかる費用を少なく抑えることもできるかもしれません。
これらの点から、投稿の宣伝は高い費用対効果が期待できるといえます! 「広告の出稿にかかる費用を抑えたい」というSNS担当者の方には、大きなメリットになるでしょう。
「投稿の宣伝」の利用はバレる?知っておきたい注意点
投稿の宣伝を利用する際は、以下のポイントに注意が必要です。
必要なタイミングで適度に利用する
投稿の宣伝は、多用しないようにしましょう。
投稿の宣伝により作成された広告は、もちろん「広告であることが一目でわかるような見た目」になっています。
前提として、広告に対してマイナスなイメージを持っているユーザーは多いといえます。そのため、便利だからといって投稿の宣伝を多用すると、ユーザーのタイムライン上に自社の広告が何個も表示されてしまい、それを見たユーザーが自社に対してマイナスなイメージを持つ可能性があるのです。そうなれば、インスタのエンゲージメントを高められないどころか、購買や来店につなげることも困難になってしまいます。
こうした事態を避けるためにも、投稿の宣伝はここぞというときに適度に使用するよう心掛けましょう!
なるべく担当者を決めて運用する
投稿の宣伝を使用した場合、その効果検証や継続的な運用が求められるため、片手間で対応するのは困難です。なるべく担当者を決めて専属で運用するようにしましょう。
専属で対応するようになれば、その中で得たノウハウが蓄積されやすくなるため、より大きな効果が期待できるようになるでしょう。
「投稿の宣伝」の効果を高めるには?
では、投稿の宣伝の効果をさらに高めるにはどうすればよいのでしょうか? 以下で、押さえておきたい4つのポイントをご紹介します。
1.プロフィールを整えておく
広告を目にしたユーザーは、「この広告はどのアカウントが配信しているのか?」「どういう企業が運用しているのか?」などと興味を持ち、プロフィールを訪問する可能性があります。このとき、もしプロフィールに何の情報も書かれていないとなると、ユーザーをガッカリさせてしまう上に認知度を深めることができません。こうした事態を避けるためにも、投稿の宣伝を使用した際はプロフィールに必要な情報を明記し、見栄えよく整えておくことが大切です!
2.ターゲットを明確にする
投稿の宣伝に限らず、広告を運用する際はターゲット設定が必要不可欠です。
「たくさんの人に自社の商品・やサービスを知ってもらいたい」という気持ちは当然あるでしょう。ただ、誰にでも当てはまるような広告だと、結局誰にも刺さらないということも珍しくありません。そのため、どういう人に訴求したいか、具体的なターゲット像を設定し、その人に向けた広告を出稿するようにしましょう。
3.人気の投稿を宣伝に使う
投稿の宣伝では、これまでの投稿の中でもとくに人気が高い投稿(エンゲージメントが高い投稿)を広告として使用するのがおすすめです。いいね!やコメントが多い投稿は、その分「多くのユーザーが興味・関心を抱いている」ということになるため、広告に使用することで満足な反応を得やすくなるでしょう。
4.広告感を最小限に抑える
「フリー素材を使用している」など、広告感が強い投稿だと、ターゲットに届いたとしても見てもらえない可能性があります。これでは、せっかくの投稿の宣伝が無駄になりかねません。そのため、投稿の宣伝にはなるべく広告感のない投稿を利用するのがおすすめです。
たとえば、商品の実用性を紹介している投稿や、サービスの利用事例をまとめた投稿などがよいでしょう。ターゲットが興味・関心を持てる、または共感できるような投稿を広告にすることで、見てもらいやすくなります。
5.キャンペーンを展開する
投稿の宣伝の効果を高めるため、「より多くの人に自社を知ってもらいたい」という場合は、キャンペーンを展開するのもよいでしょう。キャンペーンの参加条件をいいね!やフォロー、コメントなど、ユーザーの行動にすることでキャンペーンに参加してもらいやすくなると同時に、商品やサービスにも目を向けてもらいやすくなります。
6.テストと分析を欠かさず行う
投稿の宣伝を使用する際は、まずテストと分析を行うことが大切です。具体的には、実際に広告をテスト配信しながら「ターゲットはどちらのメッセージに興味を示したか」「クリック(タップ)されやすいデザインはどれか」などを分析します。そうすることで、より効果的に投稿の宣伝を活用でき、上述したメリットを得やすくなります。
「投稿の宣伝」を活用してリーチを拡大させよう!
Instagram(インスタグラム)の広告機能「投稿の宣伝」を使えば、簡単に広告を出せる上に、リーチをさらに拡大させることができます。これは、自社の認知拡大や見込み顧客の増加につながるため、宣伝効果は絶大です! ぜひこの機会に活用してみてください。
なお、投稿を宣伝に活用した後は、それをきっかけにプロフィールへのアクセス数やほかの投稿のエンゲージメント、外部サイトへのアクセス数にどのような変化があったのかまで確認することが大切です。なぜなら、広告を配信する目的には「アカウントやブランドの認知向上」や「ファンの獲得」などがあり、これらを実現できているか否かはデータを確認する必要があるからです。
そこでおすすめしたいのが、分析からレポート作成、予約投稿までに対応したインスタ専門運用ツール「Slooooth」です! アカウントや投稿に関する細かなデータをサッと確認できる上に、過去のデータを保有し続けるので比較しながら分析することも可能です。さらに、1クリックしたあと5分待つだけでレポートが完成するので、自らデータをまとめる必要もありません。
Sloooothは現在無料お試しを実施中! 月額8,800円のPROプランを無料で使うことができるので、この機会にぜひ試してみてください。