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人々にとって身近なSNSである「Instagram(インスタグラム)」。個人的な利用はもちろん、企業が認知拡大やブランディングを図る際のツールとしても利用されています。
ただし、まだインスタを活用していない企業のなかには、「Instagram(以下 インスタ)運用って何だろう」「何をどうすればいいんだろう」「メリット・デメリットは?」と多くの疑問が浮かび、なかなか着手できずにいる企業もあるのではないでしょうか?
そこで今回は、運用とは何か、運用するにあたって必要なもの、一般的な流れ、メリット・デメリットについて解説します。ぜひ参考にしてみてください。
Instagram(インスタグラム)運用とは
インスタ運用とは、特定の目的のもとインスタを運用することです。目的は企業によって異なりますが、主に「認知拡大」「ブランディング」「新商品・サービスの販促」などが挙げられます。
詳しくは後述しますが、目的に応じたコンテンツを作成・投稿し、その投稿のパフォーマンスを分析して、適宜改善を行うのが一般的な流れです。
Instagram(インスタグラム)運用に必要なもの
インスタ運用には、主に「人材」「時間」「予算」の3つが必要です。
人材
インスタ運用を始めるには、まず「担当者」が必要です。インスタ(SNS)のマーケティングに強い人材ならなおよく、「どのようなユーザーにどのようなコンテンツを届けるか」と戦略的に運用することができます。
また、投稿用コンテンツを制作する専門家も必須です。フォトグラファーやイラストレーターのほか、画像・動画編集のスキルが備わった人材などが適任です。コンテンツにテキストを入れる場合は、コピーライターやライターの力も借りられるとなおよいでしょう。
このほか、炎上をはじめとするトラブルを回避するために、コンプライアンスに精通した人材もいると安心です。危機管理の精度をグッと高められます。
時間
インスタ運用にはある程度の時間がかかります。ひとつ投稿するだけでも企画からコンテンツ制作、投稿、効果検証まで行わなければなりませんし、初めてすぐに効果が出るとは限らないため長期的に運用する必要があります。そのため、インスタ運用にかける時間はしっかり確保しておくことが重要です。
予算
インスタ運用にはさまざまな費用がかかります。具体的には、人件費やコンテンツ制作費、専門ツールの導入費、広告出稿費などが挙げられます。もしインスタ運用そのものをアウトソーシングする場合は、外注費がかかります。
予算に見合った成果を得るには、綿密な計画と予算設定が必須となるため、社内(運用チーム)でよく検討しましょう。
Instagram(インスタグラム)運用の流れ

インスタ運用は一般的に以下のような流れで行います。
1.ターゲットを設定する
インスタ運用を始める際は、まずターゲットを設定します。年齢や性別、居住地、職業、収入、趣味など細かな点まで明確にして、具体的な人物像にまで落とし込みましょう。
ターゲットを明確にすることで「その人が求めている情報は何か」「どのようなコンテンツにいいね!やコメントをするか」といった想像がしやすくなるため、成果につながりやすいコンテンツを制作できるようになります。
2.アルゴリズムを理解する
次に、インスタのアルゴリズムを理解します。アルゴリズムとは、各コンテンツにおける投稿の表示順を決める仕組みのことです。つまり、アルゴリズムを理解すれば、どのような投稿が上位表示(優先表示)されるかがわかり、それに沿ったコンテンツを制作しやすくなるのです。
より多くのユーザーに自社のアカウントを認知してもらい、投稿を見てもらうには、アルゴリズムの理解が欠かせないため、こまめに確認して運用に取り入れるようにしましょう。
なお、インスタのアルゴリズムについては以下の記事で解説しています。ぜひご覧ください。
Instagram(インスタグラム)のアルゴリズムを徹底解説!仕組みを押さえて運用を最適化
3.アカウントを設計する
次に、インスタのアカウントを設計します。ターゲットの興味関心を引けるようにプロフィールを設定したり、競合他社のアカウントと差別化を図れるよう工夫したりすることが重要です。
4.コンテンツを制作し投稿する
次に、ターゲットのニーズを考慮しながらコンテンツを制作します。事前に明確したターゲット像をもとに、どのような情報を発信すれば興味関心を引けるか検討し、見てもらえる・リアクションをもらえるコンテンツに仕上げましょう。もし商品・サービス紹介のコンテンツを制作する場合は、商品・サービスの概要はもちろん、それらができた背景なども伝えると訴求力がより高まります。
制作したコンテンツはこまめに投稿しましょう。そうすることで、インスタを開いたユーザーの目に常に留まるようになります。
5.効果検証をする
ある程度コンテンツを投稿したら、最後に効果検証を行いましょう。インサイトを活用して、どのコンテンツにどれだけのリアクションがあったかを確認します。リアクションが多いコンテンツは、すなわちターゲットのニーズに応えられているコンテンツとなるため、その内容をもとに今後の投稿内容を決めるとよいでしょう。
Instagram(インスタグラム)運用のメリット・デメリット
インスタ運用を行うことには、メリット・デメリットがあります。
メリット
インスタ運用の主なメリットは、以下のとおりです。
・認知拡大を図れる
・ブランディングにつながる
・商品やサービスの販促ができる
・ファンを増やせる
・広告を出稿できる
インスタは、今や人々の情報収集に欠かせないツールです。多くの人が利用しているため、インスタ運用を始めることでこれまで接点がなかった人ともつながりを持ちやすくなります。その結果、上述したようなメリットにつながります。
デメリット
インスタ運用の主なデメリットは、以下のとおりです。
・拡散は期待できない
・継続的な運用が欠かせない
・中高年層へのアプローチは比較的難しい
インスタにもシェア機能は備わっていますが、さほど充実していないため、拡散力は期待できないでしょう。また、成果を得るには継続的な運用が必須のため、時間がかかる点も弱点です。
このほか、インスタは多くの人に利用されているSNSですが、その中心となっているのは若年層であり、中高年層へ集中的にアプローチするのは困難といえます。
認知拡大のためにInstagram(インスタグラム)運用を始めよう!
SNSの利用が当たり前になった今の時代、認知拡大やブランディングを図るなら「Instagram(インスタグラム)運用」は欠かせません。まだ着手していない企業は、今回ご紹介したポイントを参考にしながら、ぜひ積極的に取り組んでみてくださいね。