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「マーケティングの一環としてInstagram(以下 インスタ)の運用を始めたが、思うような効果を得られない」とお悩みの方もいるのではないでしょうか?
その場合、原因として考えられるのは「KGI・KPIを設定していない」、または「インスタ運用の目的に沿ったKGI・KPIを設定できていない」ことです。
そこで今回は、インスタ運用における「KGI」「KPI」にフォーカスし、その概要や必要性、パターン別にみるKGI・KPIの例、効果測定の方法をご紹介します。あわせて、インスタ専門運用システム「Slooooth(すろ〜す)」についても解説しているので、ぜひご覧ください!
Instagram(インスタグラム)運用にも欠かせない!「KGI」「KPI」とは?
インスタ運用によるパフォーマンスを高めるには、まず「なぜインスタを活用しているのか?」という目的を明確にすることが大切です。
そして、その目的を達成できているかどうかを測るうえで必要になるのが「KGI」と「KPI」です。これら2つを設定すれば、アカウントの成果を正確に把握しながら問題点を改善できるため、インスタ運用を最適化しやすくなります!
KGI(Key Goal Indicator:重要目標達成指標)とは、インスタ運用における最終的な目的を達成できているかどうかを測る指標のこと。たとえば、インスタ運用の目的が「利益の向上」だとすると、KGIは「インスタ経由の売り上げを前年比30%増にする」などになります。目標として具体的な数値を設定することが重要なポイントです。
KPI(Key Performance Indicator :重要業績評価指標)とは、KGIを達成できているかどうかを測る指標のこと。上述したKGIの例でいうと、KPIは「フォロワー数を前月よりも300人増やす」「ECサイトへのリンクのクリック数を前月の3倍にする」などになります。KGIを達成するうえで必要な工程は何かを明確にし、現実的な数値を設定するのがポイントです。
Instagram(インスタグラム)運用にKGI・KPIの設定が必要な理由
インスタ運用をする上でKGI・KPIの設定が必要な理由は複数あります。
まず挙げられるのは「最適な運用ができているか判断しやすくなる」という理由です。
たとえば上述した例でいうと、「インスタ経由の売り上げを前年比30%増にする」というKGIを設定することで、インサイトやECサイトなどを確認した際に現状達成できているか否かを判断しやすくなります。未達成の場合は新たな施策を打ち出す必要がありますし、達成できている場合は現状をキープできるよう努力しなければなりません。
このように、今アカウントが軌道に乗っているか否かがわかりやすくなるため、状況に応じた運用をしやすくなるでしょう。
また「運用意欲が高まる」という理由も挙げられます。
KGI・KPIを見事達成できた場合、「自分の運用方法は間違っていなかった」「努力が報われた」と感じられます。その結果、インスタ運用に対する意欲がグッと高まり、アカウントを最適化しやすくなるでしょう。
これらの理由から、インスタ運用をする際はKGI・KPIの設定が必須といえます。
Instagram(インスタグラム)運用のKPIを設定する際の手法
インスタのKPIを設定するにあたって「何をどう考えればよいのかわからない」と悩むこともあるでしょう。そのときは「SMART」や「KPIツリー」を活用するのがおすすめです。
SMART
SMARTは目標設定手法のひとつ。5つの項目を満たしているかどうかを基準とすることで、可視化された実行可能なKPIを設定できます。
S:Specific 明確である
M:Measurable 計測できる
A:Achievable 達成できる
R:Related KGIと関連している
T:Time-bound 期限がある
KPIを設定する際、とくに「計測できるかどうか」「期限を設けているか」などは見落としがちです。SMARTをもとに考えることで、これらの漏れなく適切なKPIを設定することができます。
また、SMARTをもとにKPIを設定した場合、自然とKGIとの関連性を考慮することになるため、KGIの達成を目指す上で適切なKPIを設定することが可能です。
KPIツリー
KPIツリーとは、KGIをゴールとし、それを達成する上で必要なKPIをツリー構造でまとめた図のことです。
たとえば、KGIを「インスタ経由の売り上げを前年比30%増にする」とした場合、KPIは「フォロワー数を前月よりも300人増やす」「ECサイトへのリンクのクリック数を前月の3倍にする」などになります。「フォロワー数を前月よりも300人増やす」というKPIに対しては、さらに「リーチ数を増やす」などのKPIを設定できます。
このように、KGIや一つひとつのKPIに紐づけて思考することでインスタ運用の目的を視覚化できるため、目的に沿ったKPIを設定できます。
KPIの設定に役立つ!Instagram(インスタグラム)のインサイトで確認できる数値
KPIを設定する際、場合によってはインスタのあらゆる数値を参考にする必要が出てきます。以下で、インサイトで確認できる数値をご紹介するので、ぜひKPI設定の参考にしてみてください。
フォロワー数
フォロワー数は、自らのアカウントをフォローしているユーザーの数です。自らのプロフィール画面でも確認できますが、インサイトならフォロワーの増減のほか、フォロワーの年代・性別まで確認することが可能です。
インプレッション数
インプレッション数は、ユーザーに投稿を見られた回数(投稿が表示された回数)のことです。インプレッション数は、ユーザーの興味を惹く投稿をシェアできているかどうかを判断できる重要な指標なので、KPI設定に大いに役立つでしょう。
リーチ数
リーチは、その投稿を見たユーザーの数のことです。同じユーザーが何度も同じ投稿を見たとしても、リーチは1としかカウントされないため、実際にどれだけのユーザーに見られたのかを正しく把握することができます。
エンゲージメント数
エンゲージメント数は、投稿に対するいいね!やコメント、保存などのリアクションの数を指します。この数が多い場合、投稿に興味を持ち、ポジティブな反応をしてくれるフォロワー・ユーザーが多いと判断できます。
プロフィール閲覧数
プロフィール閲覧数は、プロフィール画面へ遷移したユーザーの合計数です。仮にプロフィール閲覧数は多いのにもかかわらず、フォロワー数が伸び悩んでいる場合は、投稿内容やプロフィールに何らかの原因がある可能性があります。
これら、インサイトで確認できる数値を参考にすることで、インスタ運用の目的やKGIに沿った適切なKPIを設定しやすくなります。
店舗のInstagram(インスタグラム)運用!KGI・KPIの例と効果測定の方法
店舗のインスタ運用における、KGI・KPIの例と効果測定の方法は以下のとおりです。
KGI・KPIの例
小売・飲食などの店舗がインスタを運用するなら、KGIは「来客数」にするのがおすすめです。なぜなら、来客数は売り上げに直接紐づく指標だからです。「半年以内に来客数を前年比50%増にする」など具体的な数値を設けて、利益の底上げを図りましょう!
KGIを来客数にした場合、KPIは「フォロワー数」や「リーチ数」にするのが理想です。
フォロワー数は、いわば「投稿を届けられるユニークユーザー数」。その数が多いほど複数のユーザーにアプローチできるので、結果としてKGIを達成しやすくなります。具体的には、KPIを「3か月以内にフォロワー数を3倍にする」などと設定するのがおすすめです。
リーチ数は、KGI達成のため「クーポン配布」や「キャンペーン」を実施する際に役立つ指標です。それぞれの取り組みにおける認知の規模を測ることができるため、インスタ運用による成果の有無を確認しやすくなります。具体的には、たとえば「キャンペーン関連の投稿のリーチ数を1万以上にする」といったKPIを設定するのがおすすめです。
効果測定の方法
KGI・KPIを設定したら、定期的に効果測定を行います。具体的には、月ごとのフォロワー数の増減を比較したり、投稿内容を通してフォロワー増減の原因を解明したりします。
月ごとのフォロワー数の増減を比較する際は、フォロワーの成長率に目を向けるのがポイントです。
仮に、今現在のフォロワー数が300人だとします。この場合、1か月の間に新しいフォロワーを30人獲得できたとすると成長率は10%となるので、大きな成果を得られたと判断できます。
ただし、今現在のフォロワー数が3,000人である場合は、同じように新しいフォロワーを30人獲得できたとしても成長率は1%にすぎません。つまり後者に関しては、フォロワーは増えているものの、マーケティングの成果は停滞傾向にあると考えられるのです!
もしフォロワー数をKPIとして設定した場合は、その数の変化だけに注目してはいけません。「どれほど成長したか(成長率)」まで確認することではじめて、正確な効果測定を行えます。
Sloooothを使えば楽に効果測定できる
とはいえ、そもそも月ごとのフォロワー数の増減を明確にすることは決して簡単ではありません。また、投稿によるフォロワー数の変化をさかのぼって確認するのも困難といえます。
そこで役立つのが、インスタ専門運用システム「Slooooth」です! レポート機能を活用すれば、フォロワーの増減数やフォロワー最大成長日など、アカウントのさまざまなデータをワンクリックで出力できるため、逐一確認・計算する手間を省けます(※1)。
また、ウェブサイトクリック数やお問い合わせ数なども一緒に確認でき、その数値からどれだけのユーザーが自社の商品・サービスに興味を持っているか測ることができます(※2)。
さらに、レポートではフォロワー数の日別推移をグラフと表で確認することも可能! 一つずつ確認しまとめることなく、前日比・成長率まで把握できるため、楽に効果測定を行えます。
フォロワー数の推移がわかれば、その日の投稿の良し悪しが見えてくるので、KGI達成のヒントも得やすくなります♪
くわえて、レポートには指定した期間内の投稿詳細分析も記録。サムネイルやいいね!数、コメント数、エンゲージメント率を確認できるのはもちろん、進捗を追わずとも「投稿後1週間のパフォーマンス(日別推移)」をチェックできます。面倒な効果測定を代わりに行い、レポートにて可視化してくれるので、各投稿の比較も簡単に行えます。
このほか、Sloooothではキャンペーンハッシュタグのレポートを出力することも可能! 毎日の投稿数をグラフで確認できるほか、キャンペーンハッシュタグのついた投稿とそれぞれのキャプション、そして一緒につけられているハッシュタグも一目でチェックできます。詳しくは後述しているので、ぜひあわせてご覧ください!
このように、Sloooothのレポート機能を活用すれば、KGI・KPIの効果測定を楽に済ませられます。また、出力したレポートはA4サイズに印刷することもできるので、ミーティング時の資料としてすぐに活用可能! 担当者自ら作成する手間を省けるので、業務の効率化も図れます。
ECサイトのInstagram(インスタグラム)運用!KGI・KPIの例と効果測定の方法
ECサイトのインスタ運用における、KGI・KPIの例と効果測定の方法は以下のとおりです。
KGI・KPIの例
ファッション・雑貨などのECサイトがインスタを運用する場合、その主な目的は「投稿を経由してECサイトに誘導すること」。そのため、KGIは「売り上げ」にするのがおすすめです。「半年以内に売り上げを前年比30%増にする」などと具体的な数値を掲げることで、インスタ運用の目的を達成できているか否かを測りやすくなります。
KGIを売り上げにした場合、KPIは「プロフィールの閲覧数」や「商品リンクのクリック数」などにするのが理想です。具体的には「3か月以内にプロフィールの閲覧数を5倍にする」「半年以内に商品リンクのクリック数を5倍にする」などと設定するのが望ましいといえます。
これらの数を見れば、商品への関心が高いユーザーがどの程度いるか、またどれほどのユーザーをインスタからECサイトへ遷移できたかを測れるため、KGIに対する効果を確認しやすくなります。
このほか「ブランドハッシュタグの投稿数」をKPIにするのもおすすめです。なぜなら、インスタユーザーの多くは、商品を購入する前にハッシュタグ検索をしてほかのユーザーの口コミを確認するからです。自社の商品に対するポジティブなハッシュタグ投稿が増えれば、それは商品の購入を検討しているユーザーの後押しになるため、結果としてKGIの達成につながると考えられます。
効果測定の方法
ECサイトのインスタ運用でも、定期的な効果測定は欠かせません。具体的には、月ごとのプロフィールの閲覧数・商品リンクのクリック数をそれぞれ比較したり、ブランドハッシュタグの投稿数を明確化したりします。
たとえば、月ごとのプロフィール閲覧数はインスタのインサイトで簡単に確認できます。月末に数値を確認し、それを前月の数値と比較すれば、その増減からユーザーの自社への関心度を測ることができます。また、投稿ごとにプロフィールアクセス数も確認できるので、どの投稿の数値がもっとも大きいかわかれば、今後の運用に関するヒントまで得られます。
ブランドハッシュタグの投稿数は、実際にハッシュタグ検索をすることで確認できます。プロフィール閲覧数と同様に前月の数値と比較したり、投稿の内容を確認したりすることで、ユーザーにアプローチできているかどうかを確認することが可能です!
Sloooothを使えば楽に効果測定できる
上述した効果測定の方法に一から着手するとなると、かなりの時間とエネルギーが必要になります。すぐに成果を確認できないことは、大きなストレスになることも……。
そこで、おすすめしたいのが「Slooooth」の活用です! プロフィールの閲覧数を含む、日ごとのアカウントデータ(フォロワー数・フォロワー成長率・投稿ごとのパフォーマンス など)をまとめて確認できるため、自らインスタのインサイトを逐一確認する必要はありません。
また、レポート機能を利用すれば、これらのデータを指定の期間で比較することも可能! 必要な操作はワンクリックのみなので、システムに詳しくない方も楽に効果測定を行えます。
くわえて、商品リンクのクリック数に関しては、レポート機能によりデータとして出力できます。総数はもちろん、1日あたりの平均もすでに算出されているので、計算する手間なく必要なデータのみをチェックすることが可能です。また比較したい期間を指定すれば、Sloooothが自動的に比べて結果を出してくれるので、何らかの施策を取り入れた際の効果も確認しやすくなります。
別のシステムを使用することなくECサイトへの遷移の成果を確認できるのは、Sloooothならではのメリットといえます!
さらに、Sloooothではキャンペーンハッシュタグのレポートを出力することも可能です! あらかじめブランドハッシュタグを登録しておけば、そのハッシュタグを付けた投稿の数はもちろん、1日の投稿数平均や最多投稿数・最少投稿数をすぐに確認できます(※1)。
また、1日の投稿数平均を基準にした「投稿数が平均以上だった日」と「平均未満だった日」、それぞれが何日あったかも一目で確認できます(※1)。
仮に、キャンペーン実施のためインスタ内で広告を出稿したとします。この場合、広告の効果測定を行うには「投稿数が平均以上だった日」が「平均未満だった日」を上回っているか確認する必要がありますが、それを一から行うのはかなりヘビーです。その点、Sloooothのレポート機能なら「投稿数が平均以上だった日」をワンクリックで確認できるため、かなり効率的といえます!
そして、レポート上には「『関連ハッシュタグ』頻出 TOP20」も掲載(※2)。「一緒に使われているハッシュタグにはどんなものがあるのか?」と逐一確認する必要がなく、また実際に自らのアカウントで投稿する際にハッシュタグに迷うこともなくなるので、非常に有効的です。
このほかSloooothのレポート機能では、ベンチマークに登録したアカウントのデータも確認できます。指定期間におけるフォロワー数の成長率から、平均いいね!数・コメント数、ハッシュタグ頻出TOP10まで、さまざまなデータをひとつに集約! 自らのアカウントのデータと簡単に見比べられるので、業界全体において自社が成長できているかどうかを測りやすくなります。
Sloooothは、インスタ運用に役立つ機能を備えた便利なシステムです。この機会に、ぜひ利用してみてください♪
KGI・KPI設定後のInstagram(インスタグラム)運用の注意点
KGI・KPI設定後のインスタ運用では、以下の2点に注意が必要です。
KGI・KPIを意識しすぎない
KGI・KPIを設定することは、良好なインスタ運用を実現する上で必要不可欠です。しかし、だからといって過度にKGI・KPIを意識するのは禁物です。
インスタをはじめとするSNSで成功するには、ユーザーニーズに応えられるような運用を心掛ける必要があります。いくらKGI・KPIを踏まえた運用であっても、そこにユーザーへの配慮がなければ目標の達成は困難でしょう。そのため、KGI・KPIを踏まえつつもユーザーに寄り添った運用を心掛けることが大切です。
KGI・KPIを決めつけない
「一度設定したKGI・KPIはその後変えてはいけない」というルールはありません。KGI・KPIを設定したあと、実際に運用してみることで「ちょっと違ったかも……」と気づくこともあるため、その場合は積極的に変更しましょう。
Instagram(インスタグラム)運用の目的に沿ったKGI・KPIを設定しよう
インスタ運用を最適化するには、もちろんフィードの投稿やストーリーズにこだわることが大切です。ただしそれ以前に、インスタ運用の目的に応じたKGI・KPIを設定することも欠かせません。
KGI・KPIをもとに効果測定を行えば、アカウントの成果を正確に把握しながら問題点を改善でき、インスタ運用の目的を達成しやすくなります。
今回は店舗とECサイトを例としてご紹介しましたが、もちろん個人でインスタを運用する場合にもKGI・KPIの設定は欠かせません。「なぜインスタを運用するのか?」、その目的を明確にしたうえで、自社・自分ならではのKGI・KPIを設定しましょう!
なお、インスタ専門運用システム「Slooooth」を使えば、アカウント・投稿のさまざまなデータを簡単に出力できます! 当月のデータを確認できるのはもちろん、指定期間と比較することもできるため、効果測定を楽に行えます。
また、データはすでにA4にフォーマット化されているので、そのまま印刷すれば資料として使用することも可能です。ぜひこの機会に利用をご検討ください。