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Instagram(インスタグラム)運用を最適化するには、インサイト内の各項目について正しく理解し、それがどのような影響を及ぼすのか把握しておくことが重要です。
今回は「エンゲージメント率」にフォーカスし、具体的にどういう指標なのかをはじめ、その重要性や高めるポイントについて解説します。Instagram(以下 インスタ)運用担当の方は、ぜひチェックしてみてください。
Instagram(インスタグラム)のエンゲージメント率とは
そもそもエンゲージメントとは、ユーザーが投稿に対して行うリアクション(いいね!やコメント、保存)のことです。これを踏まえて、エンゲージメント率は「投稿のインプレッション数(投稿が表示された回数)に対してどれくらい反応があったか」を表す指標をいいます。
自社のアカウントのエンゲージメント率は高いのか、それとも低いのかを判断する際は、以下の目安が参考になります。
参照:2024 Social Media Industry Benchmark Report|Rival IQ
エンゲージメント率の確認方法
インスタのインサイトでは、エンゲージメント率を確認することができません。ただ、エンゲージメントの数は確認できるため、そのデータをもとに計算すればエンゲージメント率を算出できます。なお、計算式は後述します。
エンゲージメントの数は以下の手順で確認できます。
まず、エンゲージメントを調べたい投稿の「インサイトを見る」をタップします。「投稿インサイト」と題したページが表示され、そこを下にスクロールすると「投稿でのインタラクション」のところでエンゲージメントを確認できます。
ちなみに、インスタ専門運用システム「Slooooth」ならエンゲージメント率をすぐに確認できます。自ら計算する手間がないので、より効率的にインスタ運用を行えます。
エンゲージメント率の算出方法
エンゲージメント率の算出方法は以下のとおりです。
エンゲージメント率 = エンゲージメント数 ÷ リーチ数(またはインプレッション数・フォロワー数)× 100
何で割るかは自由に決めて問題ありませんが、一度決めたらその後は統一することが重要です。投稿ごとに違う指標で割ると正しく分析できなくなるため、十分注意しましょう。
Instagram(インスタグラム)のエンゲージメント率が重要な理由
インスタ運用においてエンゲージメント率が重要な理由には、以下の4つがあります。
タイムラインで表示されやすくなるから
インスタのアルゴリズムは、ニーズに応えている投稿をユーザーに届ける仕組みになっています。ニーズに応えている投稿とは、すなわち「いいね!やコメントなどのリアクションが多い投稿、つまりエンゲージメント率が高い投稿」のことです。
この点から、エンゲージメント率が高い投稿はインスタのアルゴリズムによって、タイムラインに表示されやすくなります。
フォロワー以外のユーザーに見てもらいやすくなるから
インスタは、アルゴリズムについて以下のように言及しています。
・投稿に関する情報。この情報では投稿の見かけの人気度を見ます。投稿の「いいね!」、コメント、シェア、保存を何人が実行したか、それらのアクションがどれだけ早く実行されたかといったシグナルです。[発見]タブでは、こうしたシグナルの重要度がフィードやストーリーズの場合よりもはるかに高くなります。
引用:Instagramの仕組みを解き明かす|Instagram
これはつまり、エンゲージメント率が高い投稿のほうが発見タブに表示されやすくなるということです。発見タブに表示されれば、フォロワー以外のユーザーにも自社の投稿を見てもらえる上に、それをきっかけにフォローしてもらえる可能性があるため、エンゲージメント率は重要といえます。
ユーザーニーズを把握しやすくなるから
エンゲージメント率が高い投稿は、すなわちユーザーが興味・関心を持っている投稿です。そのため、ユーザーがどのような投稿を求めているのかを把握する上でも、エンゲージメント率は重要な指標といえます。
アカウントの影響力を測りやすくなるから
先ほど、エンゲージメント率は「エンゲージメント数 ÷ リーチ数(またはインプレッション数・フォロワー数)× 100」で算出できるとご紹介しました。割る指標をフォロワー数にした場合、エンゲージメント率が高いほどユーザーとの結びつきが強いことを意味します。そのため、エンゲージメント率はアカウントの影響力を図る上でも重要といえます。
Instagram(インスタグラム)のエンゲージメント率を高める7つの方法
インスタのエンゲージメント率を高める方法は、以下の7つです。
1.ターゲットを明確にする
エンゲージメント率を高めるには、まずターゲットを明確にする必要があります。なぜなら、ユーザー(ターゲット)が何に興味を示すのかを把握しなければ、いいね!やコメントがもらえるコンテンツを作れないからです。ターゲットとなるユーザーの年齢層や性別まで細かく設定しましょう。
2.ユーザーニーズに沿ったコンテンツを投稿する
エンゲージメント率を高めるにあたって、ターゲットを決めるだけで満足してはいけません。そのターゲットが何に興味を持つのかを分析した上で、投稿内容を決めることが重要です。ユーザーニーズに沿ったコンテンツを投稿することで、エンゲージメント率が上がりやすくなるでしょう。
3.キャプションを充実させる
キャプションには、投稿(画像)の内容を補足する役割があります。そのため、内容次第ではユーザーの興味を惹きやすく、エンゲージメント率の向上にも大きく貢献します。
投稿画像だけにこだわるのではなく、キャプションの内容や充実度にも目を向けるようにしましょう。
4.適切なハッシュタグをつける
エンゲージメント率を高めるため無闇にハッシュタグをつけるのは、あまり望ましくありません。たしかに露出は増えるかもしれませんが、投稿内容に関係のないハッシュタグ経由で訪れたユーザーが「思ってたのと違う」と落胆し、アカウントや自社に対して悪印象を持ってしまう可能性があります。これでは、エンゲージメント率を高めることはできません。
そのため、ハッシュタグをつける際はあくまでも「投稿内容に関係のあるハッシュタグのみ」を選ぶようにしましょう。
なお、ハッシュタグについては以下の記事で解説しています。こちらもあわせてご覧ください。
【業界別】Instagram(インスタグラム)で人気のハッシュタグをご紹介!検索されやすい種類も解説
【ファッションブランド向け】Instagram(インスタグラム)ではオリジナルハッシュタグを作り活用すべし!
【旅行会社・観光地向け】Instagram(インスタグラム)で使うべきハッシュタグをデータをもとにご紹介
オリジナルハッシュタグについて知ろう!作り方や効果検証の方法について
【アパレル業向け】Instagram(インスタグラム)の投稿・ハッシュタグはユーザーニーズを踏まえて決めよう
【飲食店向け】Instagram(インスタグラム)の投稿におすすめのハッシュタグをご紹介
5.投稿に統一感を持たせる
投稿に統一感がない場合、ユーザーの関心が薄れてリアクションを得られなくなることがあります。そのため、エンゲージメント率を高めるためには統一感を意識して投稿することが重要です。
6.ユーザーとこまめにコミュニケーションを取る
「ユーザーからコメントやDMをもらったら必ず返信をする」といったコミュニケーションを心掛けることも重要です。仮にコメントやDMに反応しなかった場合、ユーザーの自社のアカウントに対する興味・関心が薄れ、それに伴いエンゲージメント率も低下する可能性があります。
こうした事態を避けるためにも、コメントやDMには必ず返信し、自社からも積極的にコミュニケーションを取るようにしましょう。
7.競合アカウントの投稿を分析する
エンゲージメント率を高めるには、競合アカウントの投稿を分析することも大切です。どのような投稿が多くリアクションを獲得しているのかをチェックすることで、そのデータを自社のインスタ運用に活かすことができます。
なお、競合アカウントには「自社とフォロワーが同じくらい、もしくは少し多く、伸び率のよいアカウント」を選ぶのがおすすめです。
エンゲージメント率を高めて広く認知されるアカウントにしよう
エンゲージメント率は、Instagram(インスタグラム)運用において重要な指標です。その数値が高いと、タイムラインで表示されやすくなるため、フォロワー以外のユーザーにも自社の投稿を見てもらいやすくなります。また、エンゲージメント率が高い投稿からユーザーニーズを把握しやすくなるため、よりフォロワーに寄り添ったインスタ運用を実現できるでしょう。
ぜひ今回ご紹介したポイントを参考に、エンゲージメント率の向上を図ってみてください。
エンゲージメント率をはじめとする各種データは、インスタ専門運用システム「Slooooth」で確認するのがおすすめです。Sloooothなら、投稿ごとに主要なインサイト項目を一覧でチェックできるため、自社のインスタ運用の成果を簡単に確認できます。
また、過去のデータを保有し続けるので、たとえば去年のデータと比較しながら分析することも可能です! この機会にぜひご利用ください。