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Instagram(インスタグラム)を運用しているものの、思うような効果が現れない場合は、ストーリーマーケティングに目を向けてみるとよいかもしれません。
そこで今回は、Instagram(以下 インスタ)運用でストーリーマーケティングに取り組む際のポイントをご紹介します! ぜひ参考にしてみてください。
共感から行動を促す!ストーリーマーケティングとは
ストーリーマーケティングとは、商品・サービスが誕生するまでの経緯や企業の想いなどをストーリー形式で伝えることで、消費者に深く理解してもらうと同時に強い印象を与えるマーケティング手法のことです。「ストーリーテリング」と呼ばれることもあります。
一般的に、マーケティングでは「商品やサービスの強みをいかに伝えられるか」という点に重きが置かれますが、そこにこだわりすぎると消費者はかえって離れてしまいます。
消費者の興味を惹くには、まず共感を誘うことが大切です。「こういう想いで作られているんだ。わたしもそう感じていた」などと共感を得ることができれば、購買行動を促しやすくなります。
この点から、感情を動かす「物語」を伝えるストーリーマーケティングは、消費者の購買行動の促進、そしてファン化につながるといえます!
ストーリーマーケティングを構成する6つの要素
ストーリーマーケティングを実践するには、商品・サービスが誕生するまでの経緯や企業の想いなどをストーリー形式で伝えることが必須です。そのストーリーを構成する要素には、以下の6つがあります。
ストーリーマーケティングが重要視されている背景
類似する商品やサービスが溢れている今の世の中。消費者に自社の商品・サービスを選んでもらうためには、「自社そのもの、そして商品・サービスに興味を持ってもらうこと」が必要不可欠であり、その手段として注目されているのがストーリーマーケティングです。
「この商品はどのように作られているのか」「このサービスはどのような想いから誕生したのか」といったストーリーを発信することで、企業はもちろん、商品やサービスが消費者の記憶に残りやすくなります。その結果、いくつもある選択肢の中から自社の商品・サービスを選んでもらいやすくなるのです。
また、SNSが一般的になったことから、共感を呼ぶストーリーは拡散されやすくなっています。これにより、それまで自社のことを知らなかった消費者にも、自社の想いやそこから生まれた商品・サービスが届きやすくなっているのです。
競合商品・サービスが溢れている状況で、自社が特別な存在になるには、そして自社の想いをより多くの消費者に伝えるには、ストーリーを語ることが欠かせません。そのため、今ストーリーマーケティングが重要視されていると考えられます。
ストーリーマーケティングはInstagram(インスタグラム)運用との相性もよい
ストーリーマーケティングは、数あるSNSの中でもとくにインスタとの相性がよいといわれています。その理由は、画像や動画に特化している上にコンテンツが充実しているからです。
たとえばTwitterの場合、文章・画像・動画を投稿することができるものの、文章に関しては文字数制限が設けられています(※Twitter Blueの契約者は長文投稿が可能)。また、拡散性が高い一方で、そこには炎上のリスクも潜んでいます。
その点、インスタはTwitterと同じく文章・画像・動画を投稿することができる上に、フィード投稿やストーリーズ、リール、インスタライブなど、コンテンツが充実しています。ユーザーに伝えたい物語を適切なコンテンツで届けられるため、効率よくストーリーマーケティングができるのです!
また、昨今はインスタ上でハッシュタグ検索をして情報を得るユーザーが増えていることから、ブランドの世界観や作り手の想いをハッシュタグ付きで発信することで、新たな消費者と出会いやすくなります。
これらの点から、ストーリーマーケティングはインスタ運用との相性がよく、実際に着手することでうれしい効果が期待できるといえます。
ストーリーマーケティングをInstagram(インスタグラム)に取り入れるメリット
ストーリーマーケティングをインスタ運用に取り入れるメリットには、主に以下の2つがあります。
ユーザーの記憶に残りやすくなる
人間は日々たくさんの情報をインプットしています。そのため、とくに興味・関心のない情報はすぐに忘れてしまう傾向があります。
ストーリーマーケティングを活用すれば物語として情報を発信できるため、ユーザーに興味・関心を持ってもらいやすくなり、記憶にも残りやすくなるでしょう。
拡散効果が期待できる
ユーザーの記憶に残りやすくなると、そのユーザーに「共有したい」という感情が芽生えやすくなるため、ひいては拡散効果も期待できます。ひとりのユーザーから数十人、数百人と広がっていく可能性があり、そうなれば自社の商品やサービスをより多くの人に知ってもらえるでしょう。
押さえておこう!ストーリーマーケティングを行う際のポイント・注意点
インスタ運用でストーリーマーケティングに取り組む際のポイントは、以下のとおりです。
ターゲットユーザーを決める
ストーリーマーケティングを行うにあたってターゲットユーザーが不明瞭だと、届けたい内容が曖昧になり、誰の興味も惹けなくなる可能性があります。そのため、まずは「どのようなユーザーに商品やサービスを購入してもらいたいか」というターゲットユーザーを決めることが大切です。
ストーリーマーケティングのターゲットユーザーには、潜在層を選ぶのがおすすめです!
顕在層はすでに購入を検討しているフェーズに入っているため、ストーリーよりも特徴や強みを伝えたほうが満足な効果が見込めます。一方で潜在層は、興味を持っていても知識が少なく一歩踏み出せずにいる傾向があるため、ストーリーを伝えることで興味をさらに惹ける場合があります。
ターゲットユーザーのニーズを理解する
ターゲットユーザーが決まったら、その人物のニーズを理解することが大切です。「ターゲットユーザーは何を求めているのか」を考え理解することで、ストーリーマーケティングを通してどのような情報を伝えるべきかが見えてくるでしょう。
ターゲットユーザーの感情に訴えかけることを意識する
ストーリーマーケティングの最大のポイントは、ターゲットユーザーの感情に訴える情報の提供です。もちろん、商品やサービスの特徴や強み、価格も重要な情報ですが、これらを伝えても消費者の記憶にはあまり残りません。つまり、こうした情報だけでは感情を動かすことができないのです!
そのため、繰り返しになりますが、ターゲットユーザーの購買行動を促すには、商品・サービスが誕生するまでの経緯や企業の想いなどの物語を伝える必要があるといえます。
ときには失敗談を語る
ストーリーマーケティングで語る物語は、必ずしも成功談でなければならないわけではありません。むしろ失敗談も含めたほうが人間味が増し、ターゲットユーザーとの距離が縮まる場合もあります。
そのため、もし商品やサービスを作る際に何らかの失敗をしたのであれば、その事実を認めて公表するのも一案です。
情報の羅列にならないよう注意する
ストーリーを考える際に「商品やサービスに関する情報を時系列に羅列すればよい」と考える方もいるかもしれませんが、それではストーリーにはなりません。この場合、ただの商品・サービス説明と変わりなく、消費者の共感を生み出せなくなります。
もちろん、事実や数字などの情報を伝えることも重要ですが、そこだけに注力しすぎるとストーリーの要素が弱まってしまいます。そのため、「自社の想い」や「工夫したこと」「最終的に得られたもの」なども必ず組み込むようにしましょう。
なお、このような失敗をする原因には「ストーリーを構築するリソースの不足」「目的が不明瞭」などがあるため、ストーリーマーケティングを行う際はリソースの確保と目的の明確化を必ず行いましょう。
ストーリーマーケティングに似たマーケティング手法
最後に、ストーリーマーケティングに似たマーケティング手法を2つご紹介します。混同しないよう注意しましょう。
コミュニティマーケティング
コミュニティマーケティングとは、その名のとおり、特定のコミュニティを通して商品やサービスをPRするマーケティング手法のことです。SNSの普及によって、自分の感性や興味・関心と近い人同士が集い、コミュニティを形成しやすくなったことで、コミュニティマーケティングも広く取り入れられるようになりました。
ストーリーマーケティングと異なる点は、消費者からのリアルな声が届きやすい点です。届いた声は、商品やサービスのブラッシュアップをはじめ、新商品・サービスの開発にも活用できるため、企業にとって有効なマーケティング手法といえます。
共感マーケティング
共感マーケティングとは、消費者に共感してもらえるような仕組みを作ることで、企業の売上向上を図るマーケティング手法です。たとえば、SGDsへの取り組みを発信すること、などがその一例として挙げられます。
ストーリーマーケティングと異なる点は、自社の商品やサービスの魅力を発信しないところです。「消費者に共感してもらえる」という点に重きを置いているため、必ずしも商品やサービスに直結するわけではありません。
ストーリーマーケティングを取り入れて共感を呼ぶInstagram(インスタグラム)に
ストーリーマーケティングは、物語を語り消費者の共感を誘うことで購買行動につなげるマーケティング手法です。物語を語る舞台には複数の選択肢がありますが、中でもInstagram(インスタグラム)は画像・動画で視覚的に物語を届けられる上にコンテンツが充実しているため、効率よくストーリーマーケティングに取り組むことができます。
そのため、インスタ運用に課題を感じている場合は、ぜひストーリーマーケティングに目を向けてみてください!
なお、インスタ運用でストーリーマーケティングに取り組んだ際は、その後の効果検証をしっかり行うことが大切です。そこでおすすめしたいのが、インスタ専門運用システム「Slooooth」です!
Sloooothでは、アカウントやフィード投稿、ストーリーズのエンゲージメントを簡単に確認することができます。ストーリーマーケティングの効果が現れているかどうかが一目でわかるので、自らデータを集めて効果検証を行う手間を省くことが可能です。インスタ運用担当の強い味方になるので、ぜひ導入を検討してみてください。