
目次
オウンドメディアは、「直帰率」「回遊率」「離脱率」の3つの指標をもとに運営することが重要です。これらの指標をこまめに確認することで、ユーザーの満足度を測れるほか、オウンドメディアの成果も判断できます。
そこで今回は、直帰率・回遊率・離脱率、それぞれの意味や見えてくる課題、その課題の解決方法についてご紹介します。ぜひ最後までご覧ください。
Instagram(インスタグラム)はオウンドメディアにもなる
オウンドメディアとは、企業やブランドが自ら制作・管理・運営するメディアのことです。主に自社のWebサイトやブログ、ブランドサイト、会員向けWebマガジン、SNSが該当します。そのため、Instagram(以下 インスタグラム)のアカウントを開設し運用した場合は、それもオウンドメディアになります。
オウンドメディアを運営することには、以下のようなメリット・デメリットがあります。

詳しくは以下の記事で解説しているので、ぜひあわせてご覧ください。
オウンドメディアとペイドメディアの違いとは?メリット・デメリットとともに解説
オウンドメディアの運営で重要な3つの指標とは
オウンドメディアを運営する際は、「直帰率」「回遊率」「離脱率」の3つの指標を重視することが大切です。以下でそれぞれの意味を解説します。
直帰率
直帰率とは、オウンドメディアを訪れたユーザーのうちすぐに離脱した割合を指します。エンゲージメントを起こしていない、という点が特徴です。たとえば、オウンドメディアとしてWebサイトを運営している場合に、特定のページの閲覧数が100、直帰数が50だとすると、直帰率は50%になります。
回遊率
回遊率とは、1回の訪問ユーザーがオウンドメディアを巡った割合を指します。ユーザーがオウンドメディア内で多くのページにアクセスする、または多くの投稿をチェックするほど、回遊率が高くなる仕組みです。求められている情報や人気のテーマの把握につながります。
離脱率
離脱率とは、オウンドメディアへのアクセス数のうち離脱した割合を指します。Webサイトなら各ページ、SNSなら投稿ごとに離脱率を調べることで、ユーザーがどこで離脱しているかを把握できるため、ユーザー行動の分析に大いに役立てられます。
3つの指標から見えてくるオウンドメディアの課題
オウンドメディアを運営する際になぜ「直帰率」「回遊率」「離脱率」の3つの指標を重視すべきなのか、その理由は「課題を明確化しやすくなるから」です。
直帰率から見えてくる課題
直帰率は、高ければ高いほど改善の余地があることになります。なぜなら、「オウンドメディアを訪れたユーザーの多くがすぐに離脱している」と判断できるからです。
では、なぜすぐに離脱されてしまうのか。その原因として考えられるのは「コンテンツのミスマッチ」です。ユーザー(主にターゲット)が求めているコンテンツを提供できていない、もしくはターゲットの興味・関心から大きく離れたコンテンツを提供している可能性が高いと判断できます。
オウンドメディアを訪れたユーザーになるべく長く滞在してもらうには、コンテンツの見直すことが欠かせません。
回遊率から見えてくる課題
回遊率は高いほどよく、多くのユーザーがオウンドメディアを気に入ってさまざまなページ・投稿を見ていると判断できます。また、回遊率が高いことは、オウンドメディアでの滞在時間が長いことになるため、先ほどご紹介した直帰率の低下につながります。
この点から、もし回遊率が低い場合は改善の余地があるといえます。オウンドメディア内をユーザーが回遊していないということになるため、「コンテンツや投稿の導線」に問題があるかもしれません。Webサイトなら内部リンクの設置、インスタならストーリーズによるフィード投稿の紹介などが足りていない可能性が考えられます。
離脱率から見えてくる課題
離脱率は低いほうがよいため、もし高い場合はオウンドメディアを改善しなければなりません。
高い原因として考えられることには、たとえば「コンテンツのミスマッチ」「ページ構造の不備」などがあります。ターゲットの興味・関心からズレたコンテンツを提供していたり、興味・関心に沿ったコンテンツはあるもののユーザビリティに問題があったりする場合は、離脱につながりやすくなります。
離脱率が高いページやコンテンツがある場合、その逆、つまり離脱率が低いページやコンテンツもあるケースが多いため、両者にどのような違いがあるかをよく確認し、オウンドメディアの改善につなげることが重要です。
オウンドメディアの課題を解決する方法

オウンドメディアの3つの指標から見えてくる課題は、以下でご紹介する方法で解決できます。
コンテンツの構成やデザインを見直す
高画質でわかりやすい画像や動画を使用し、ユーザーにとって読みやすい文章でまとめたコンテンツは、直帰率や離脱率の低下に貢献します。そのため、もし自社のオウンドメディアでこれらの指標が高い場合は、コンテンツの構成やデザインを見直してみましょう。
とくにインスタは画像・動画が中心のSNSなので、「どのような画像・動画だとターゲットの興味・関心を引けるか」をよく考えてコンテンツに取り入れることが重要です。
コンテンツの長さを見直す
WebサイトにしろSNSにしろ、ユーザーは基本的にスマートフォンで閲覧します。コンテンツの長さがあまりにも長い(インスタの場合は1枚の画像に情報を詰め込みすぎている)と、小さな画面が文字ばかりになってしまい、読みづらくなる可能性があります。これは直帰率や離脱率を高くする原因になりかねないため、段落ごとに改行したり見出しを入れたり、インスタの場合は画像を複数枚用意したりして、コンテンツの長さを調整することも大切なポイントといえます。
導線を見直す
オウンドメディアの導線もチェックしておきたいポイントです。オウンドメディアを訪れたユーザーが目的の情報に辿り着けるよう、どこに何があるか明確にしておくことが重要です。
たとえば、Webサイトならカテゴリ分けや内部リンクの設置を、インスタならハイライトを活用して情報整理をするのがよいでしょう。ユーザーの目線になって導線を整えることで、回遊率を上げていくことが可能です。
直帰率・回遊率・離脱率をこまめに確認しよう
オウンドメディアの運用に終わりはありません。成果を確認するための重要な指標である「直帰率」「回遊率」「離脱率」をこまめにチェックし、もし改善の余地があるようならオウンドメディアを見直す必要があります。今回ご紹介したポイントを参考に、よりよいオウンドメディア運営への一歩を踏み出してみてください。
繰り返しになりますが、オウンドメディアにはSNSも含まれ、もしInstagram(インスタグラム)運用に取り組むのであれば、あらかじめ分析ツールにも目を向けておくことが大切です。

インスタ専門運用システム「Slooooth」なら、各投稿のエンゲージメント率はもちろん、いいね!やコメント、インプレッションなどを一目で確認できます。また、過去のデータを保有し続けるので去年のデータと比較しながら分析することも可能です。ぜひこの機会にお試しください。