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広告はもちろん、Instagram(インスタグラム)運用でも、大きな鍵を握るのが「キャッチコピー」です。ユーザーの心を掴む魅力的なキャッチコピーを作ることで、認知度の向上やエンゲージメントにつなげることができます。
では、DX(デジタルトランスフォーメーション)が進む今、キャッチコピーの作り方に変化はあるのでしょうか?
今回は、キャッチコピーを作成する際の基本的なポイントを解説しながら、DX時代の今ならではの新たなポイントをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
キャッチコピー作成の基本となる5つのポイント
キャッチコピーを作成する際は、以下でご紹介する基本のポイントを5つ押さえることが重要です。
1.ターゲットに沿った内容にする
誰に向けたキャッチコピーなのかがわかるように、ターゲットに沿った内容にすることが大切です。具体的には、ターゲットが抱える悩みや不安、ニーズ、価値観に合わせたメッセージを取り入れたり、年齢に合わせた言葉遣いにするとよいでしょう。
例:
JR東海「そうだ、京都行こう。」
キューピー「愛は食卓にある」
タワーレコード「NO MUSIC NO LIFE」
2.シンプルで覚えやすい内容にする
ユーザーは日々多くの情報に触れているため、パッと見て理解できるように、そして記憶に残るように、シンプルで覚えやすい内容にすることも重要です。なるべく短くして、インパクトや語呂を重視して考えるとよいでしょう。
例:
ニトリ「お、ねだん以上。」
マクドナルド「i’m lovin’ it」
3.おもしろさを取り入れる
クスッと笑っちゃうようなおもしろさを取り入れることで、ユーザーの記憶に残りやすくなります。また、競合他社と差別化できる可能性も高まり、一石二鳥です。自社の商品やサービスの強みをあらためて確認し、ほかとの相違点を洗い出すとユニークなキャッチコピーを作成しやすくなります。
例:
インテル株式会社「インテル入ってる」
RIZAP「結果にコミットする。」
4.ユーザーの感情に訴えかける
ユーザーの喜怒哀楽や共感、どれかを刺激できるような内容にすることも、キャッチコピー作成の基本的なポイントです。感情の揺さぶりは購買行動につながる可能性が高いため、成果につながるキャッチコピーに仕上がりやすくなります。
例:
かっぱえびせん「やめられない、とまらない」
ファミリーマート「あなたと、コンビに、ファミリーマート」
5.行動を促す内容にする
キャッチコピーは、ユーザーが行動するきっかけとなるべきです。そのため、商品やサービスの購入、WebサイトやSNSへの訪問、お問い合わせなど、特定の行動を促せるような内容にすることも大切です。
例:
タケモトピアノ「ピアノ売ってちょーだい。」
AKB48「会いに行けるアイドル」
基本とあわせて押さえたい!DX時代に必要な新たなポイント

キャッチコピーを作成する際は、基本的に上述した5つのポイントを押さえておけば問題ありません。ただ、DX時代の今はそれに加えて以下の2つも押さえておくとよいかもしれません。
データドリブンによる最適化
データドリブンとは、プロモーションの効果を最大化するために、収集したデータをもとに意思決定する手法のことです。経験や感覚ではなく、具体的なデータを基準とした意思決定が可能になるため、根拠に基づいた決断を下せます。
データドリブンの手法はさまざまで、たとえば「A/Bテスト」がそのひとつ。複数のキャッチコピーを用意して、どちらのほうがユーザーの興味・関心を引いたかを検証する方法です。
キャッチコピーは短いほうがよいか、長いほうがよいか、悩みに寄り添ったほうがいいか、改善策を提示したほうがよいかなど、データを多角的に収集できるため、自社(ターゲット)に合ったキャッチコピーはどういうものなのか判断しやすくなります。
このほか、「Webサイトやインスタのインサイトの確認」も手法のひとつです。ユーザーの行動を分析することで、どのようなキャッチコピーに興味を持っているのかが理解でき、今後の戦略を立てやすくなります。
AIによるキャッチコピー生成の活用
DXを語る上で「AI」は外せません。文章生成や画像生成が有名ですが、なかにはキャッチコピー生成に適応したAIもあります。瞬時にさまざまなパターンのキャッチコピーを提案してくれるため、自力で考えるよりも効率的です。仮にどれもイマイチだとしても、AIへの指示を少し変えるだけで理想的なキャッチコピー生成へと近づきます。
キャッチコピー作成の効率化に大きく貢献するAIですが、注意点もあります。それは「実際に使えるかどうかはわからない」という点です。
基本的にAIは過去のデータをもとに学習しているため、すでにあるキャッチコピーに似たコピーを生成することがあります。ほかの企業やブランドと酷似している場合、商標・著作権関連のトラブルに発展しかねません。そのため、AIによるキャッチコピー生成でお気に入りのコピーに出会ってもそのまま使うことはせず、似たようなキャッチコピーがないか、著作権侵害に該当しないかどうかを慎重にチェックすることが重要です。
DX時代ならではの視点も踏まえてキャッチコピーを作ろう
Instagram(インスタグラム)運用では、ユーザーが最初に目にする「表紙」にこだわることが重要であり、そこにはキャッチコピーを入れることも珍しくありません。
キャッチコピーは、「ターゲットに沿ったシンプルで覚えやすい内容」や「ユーザーの感情に訴えかけ行動を促すような内容」にするのがベストですが、DX時代の今はこれに加えて「データドリブンによる最適化」や「AIによるキャッチコピー生成の活用」にも目を向けることが重要です。
今回ご紹介したポイントを参考にしながら、ぜひキャッチコピーを作成してみてください!
インスタの投稿にキャッチコピーを添えた場合は、その効果を検証することが重要です。

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