目次
Instagram(インスタグラム)をはじめとするSNSの運用に取り組む際は、あらかじめそのSNSのアルゴリズムを理解する必要があります。
そこで今回は、Instagram(以下 インスタ)が公式発表している「Instagramのランキングを解説」をわかりやすく要約します! ぜひ参考にしてみてください。
Instagram(インスタグラム)のアルゴリズムとは?
インスタのアルゴリズムとは、各コンテンツにおける投稿の表示順を決める仕組みのことです。フィード投稿、ストーリーズ、リール、発見ページと、それぞれでアルゴリズムは異なるため、インスタ運用を始める際はその仕組みを理解する必要があります。
参照:Instagramの仕組みを解き明かす|Instagram
なぜアルゴリズムを理解する必要があるの?
インスタを運用するにあたって、アルゴリズムを理解することはとても重要です。その理由は、ずばり「エンゲージメントを高めやすくなるから」!
上述のとおり、インスタのアルゴリズムはコンテンツごとにパーソナライズされています。これはつまり、各コンテンツのアルゴリズムを理解し、その内容にあわせて投稿内容を改良すれば、ターゲットに自社の投稿を届けやすくなるということです。
ターゲットに投稿を見てもらえればエンゲージメントが高まる可能性があり、これはフォロワーの増加やCVの向上にもつながるかもしれません。そのため、インスタを運用する上でアルゴリズムを理解することは重要だといえます。
では、インスタのアルゴリズムはどのような仕組みなのでしょうか? 以下で「フィード投稿」「ストーリーズ」「リール」「検索ページ」の4つに分けて解説します。
2023年のInstagram(インスタグラム):フィード投稿のアルゴリズム
フィード投稿のアルゴリズム
の対象は「フォロー中のアカウントがシェアした最近の投稿」、そして「まだフォローしていないが興味を持つ可能性があるアカウントの投稿」です。後者に関しては、最近フォローしたユーザーや、最近いいね!をはじめとするリアクションをした投稿など、さまざまな要素から判断されています。
そして、インスタはユーザー自身やそのユーザーの投稿内容、好みなどの「シグナル」を収集します。シグナルには、たとえば以下のような内容が挙げられます。
・どのような投稿にいいね!やコメントをしたか、または保存したか
・直近の数週間でほかのユーザーと何回やり取りをしたか
・動画にいいね!をするのはどれくらいの頻度か
・使っているデバイスは「スマートフォン」か「パソコン」か など
このシグナルに基づいて、インスタは一連の予測を立てます。具体的には、さまざまな形で投稿にリアクションを示す可能性を推測します。
フィードの場合、とくに重視されているリアクションは「投稿を数秒見る」「コメントをする」「いいね!をする」「シェアする」「ユーザーのプロフィール写真をタップする」の5つです。これらのリアクションを起こす可能性が高い投稿ほど、フィードでより上位に表示されるというわけです。
つまり、自分たちのフィード投稿をより多くのユーザーのタイムラインに表示させるには、上述した5つのリアクションにつながる可能性が高いコンテンツを発信する必要があるのです!
投稿内容・キャプションを考える際のポイント
「投稿を数秒見る」「コメントをする」「いいね!をする」「シェアする」「ユーザーのプロフィール写真をタップする」の5つのリアクションにつながる可能性が高いコンテンツこそが、フィード投稿のアルゴリズム攻略の鍵です。では、そうしたコンテンツを作成するには、投稿内容・キャプションをどう考えればよいのでしょうか?
投稿内容に関しては、たとえばユーザーのフィード投稿に対するこれまでのリアクションを分析し、反応がよかったコンテンツに関連する内容を投稿するのがおすすめです。ユーザーの関心を惹きやすいのでリアクションが期待でき、ひいてはタイムラインにも表示されやすくなるでしょう。
キャプションに関しては、キーワードやハッシュタグを入れるのがおすすめです。そうすればより多くのユーザーにリーチできるので、その投稿の閲覧時間が伸びる効果が期待できます!
2023年のInstagram(インスタグラム):ストーリーズのアルゴリズム
ストーリーズのアルゴリズムでは、まずフォロー中のユーザーがシェアしたストーリーズをすべて集めてそれを表示候補とします。そして、そこからインスタのコミュニティガイドラインに違反しているものを取り除いて表示する仕組みです。
その後、インスタは以下のシグナルを考慮して、関連性が高く価値が高いと思ってもらえそうなストーリーズについて一連の予測を立てます。
・各アカウントのストーリーズを閲覧している頻度
・ストーリーズへのいいね!やDMの送信など、リアクションを実行している頻度
・ユーザーの総合的な関係性(ストーリーズを投稿したユーザーと友達または家族である可能性を検討) など
たとえば、ストーリーズを経てDMでもっとも頻繁にコミュニケーションをとるアカウントのコンテンツを優先的に表示する場合があります。
そのため、アルゴリズムを攻略し自分たちのストーリーズを優先的に表示させるには、いいね!やDMの返信など、エンゲージメントを促進できるようなストーリーズを定期的に発信することが大切なのです!
ストーリーズを投稿する際のポイント
エンゲージメントを促進できるようなストーリーズとは、たとえば「ステッカーを活用したストーリーズ」のことです。
ストーリーズには「アンケート」や「質問」「クイズ」など、ユーザーのリアクションを引き出すステッカーがたくさん備わっています。そのため、これらを積極的に活用すればユーザーのエンゲージメントが高まり、自然とコミュニケーションが促進されるのです!
多くのユーザーとコミュニケーションをとるようになれば、そのユーザーのストーリーズバー(画面上部のストーリーズ一覧)に優先的に自分たちの投稿が表示されるようになるでしょう。
なお、ストーリーズについては以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひこちらもご覧ください!
Instagram(インスタグラム)のストーリーズとは?基本的な使い方を押さえよう
2023年のInstagram(インスタグラム):リールのアルゴリズム
リールのアルゴリズムの対象は、フォローしていないアカウントの投稿です。そのうちどれを最優先で表示するかは、それぞれのユーザーにおける興味の度合いの予測に基づいて判断されます。具体的には、特定のリール動画について「見る価値があったか」「楽しかったか」などを尋ねるアンケートをユーザーに対して実施し、そこで得たフィードバックをもとに、表示するリールを決めています。
リールにおいて、とくに重要と考えられているシグナルは以下のとおりです。
・いいね!やコメント、保存などをしたリール
・やり取りをしたことがあるユーザーのリール
・フォロワー数やエンゲージメント率が高いユーザーのリール など
つまり、ユーザーがリアクションする可能性がもっとも高いと予測されるリールほど優先的に表示されるようになっています。
リールを投稿する際のポイント
アルゴリズムを攻略することに重きを置いてリールを投稿する際は、ターゲットがどのような投稿にリアクションしているかをリサーチし、その内容を参考に作成するとよいでしょう。「ユーザーにおける興味の度合いの予測に基づく」というリールのアルゴリズムによって、自社のリールをターゲットに見てもらいやすくなる可能性があります。
また、フィルターやARエフェクトなどの編集ツールを使用するのもおすすめです!
映像面で工夫されたコンテンツは、つい見てしまうもの。そのため、ユーザーによるリアクションが増える効果が期待でき、そうなれば求められているリールだとアルゴリズムに判断され優先的に表示される可能性があります。
このほか、リールをフィード投稿としても発信するのもおすすめです。キャプションに関連するキーワードとハッシュタグをつけることで多くのユーザーに見つけてもらいやすくなるため、その分リアクションも引き出しやすくなり、アルゴリズムを攻略できる可能性が高まります。
2023年のInstagram(インスタグラム):検索ページのアルゴリズム
検索ページには、そのユーザーにおすすめの投稿が表示されます。おすすめか否かを判断する基準は、「過去にいいね!や保存、コメントをした投稿と関連性があるかどうか」です。具体的には以下のシグナルをもとに判断します。
・投稿にどれだけのいいね!やコメント、保存があったか
・投稿へのリアクションはどれだけ早く実行されたか
・過去にどのような投稿にリアクションをしていたか
・やり取りをしたことがあるユーザーの投稿か など
ユーザーが関心を持つか否かの予測に大きく影響を及ぼしているのは、「いいね!」「保存」「共有」の3つといわれています。そのため、検索ページに自分たちの投稿を表示させたい場合は、「ユーザーの共感を惹く内容にする」「質問形式の内容にする」など、リアクションを促せるような工夫を取り入れることが大切です。
このほか、検索ページには新しいトピック・カテゴリと高度な検索機能が常に導入されています。そのため、投稿内容に関連したキャプションを作成するのはもちろん、ハッシュタグも忘れずにつけることで、検索ページのアルゴリズムを攻略しやすくなります。
Instagram(インスタグラム)のアルゴリズムを踏まえたベストな運用方法
アルゴリズムについて理解できたら、その内容を踏まえて運用することが大切です。具体的には、以下の方法を意識するのがおすすめです!
ユーザーとのコミュニケーションを図る
インスタ運用の中でも、とくにストーリーズを最適化したい場合は、ユーザーとのコミュニケーションを図ることに重きを置くのがよいでしょう。
上述のとおり、ストーリーズのアルゴリズムで重視されているのは「コミュニケーション」なので、既存の機能を存分に活用しアンケートを実施したり質問を投げかけたりして、ユーザーと密にコミュニケーションを取ることが大切です。
このほか、ユーザーとコミュニケーションを取ることは、アカウントひいては自社の印象をプラスにすることにもつながります。「些細な質問にも答えてくれる」「自分の意見に耳を傾けてくれた」と好印象を持ってもらえれば、それをきっかけにフォローしてくれたり、投稿にリアクションしてくれたりする可能性があります。そのため、ユーザーからのコミュニケーションのきっかけは逃さないようにしましょう。
投稿へのリアクションを促す
インスタ運用の中でも、とくにフィード投稿を最適化したい場合は、ユーザーのリアクションを促せるようなコンテンツを投稿する必要があります。具体的には、フィード投稿に対するユーザーのこれまでのリアクションを分析し、反応がよかったコンテンツに関連する内容を投稿するのがおすすめです。そうすることで、リアクションを促しやすくなります。
このほか、保存マークの上に「後で見返したい方はこちら!」の文字がくるよう、投稿のデザインを調整するのもおすすめです。文字で誘導することで、保存というリアクションを促せるでしょう。
閲覧時間を意識したコンテンツを投稿する
閲覧時間はフィード投稿だけなく、ストーリーズやリール、検索ページ、すべてにおいて重要な要素といえます。閲覧時間が長ければ、その分「魅力的なコンテンツ」と判断される傾向があるため、長くみてもらえるような工夫を施すことが大切です。
たとえば、フィード投稿なら複数枚投稿をするのが◎。画像の枚数が多ければ多いほどすべてを見るまでに時間がかかるため、必然的に閲覧時間が長くなります。
ストーリーズの場合は、過去の投稿をハイライトに残すのがよいでしょう。自社のストーリーズを連続して見てもらえるため、閲覧時間が伸びやすくなります。
Instagram(インスタグラム)のアルゴリズムに関する注意点
アルゴリズムへの理解を深めると同時に、アルゴリズムの注意点も把握しておくと、より効果的なインスタ運用を実現できます。
同じ投稿者による連続投稿は表示されづらい
「エンゲージメントを向上させたいから」「閲覧時間を伸ばしたいから」などの理由で連続投稿をすることもあるかもしれませんが、これはなるべく避けたほうがよいといえます。なぜなら、連続投稿をすると、そのうちひとつの投稿しか表示されない可能性があるからです。つまり、いくつも続けて投稿してもユーザーに見てもらえるのはひとつの投稿だけということです。
せっかくの努力が無駄になるのを防ぐためにも、連続投稿は避け、一つひとつ丁寧に投稿するよう心がけましょう!
利用規約・ガイドラインに違反するとアカウントが凍結する可能性がある
アルゴリズムに沿ったベストな運用をしていても、利用規約(コミュニティガイドライン)に違反した場合は投稿が削除されたり、アカウントが凍結したりする可能性があります。
これでは、アルゴリズムを理解した意味がなくなってしまうため、利用規約(コミュニティガイドライン)に目を通し、定められたルールのもと運用するようにしましょう。
参照:コミュニティガイドライン|Instagram ヘルプセンター
Instagramコミュニティの利用規約に関するよくある質問|Instagram
不確かな情報・誤った情報を発信すると投稿が表示されにくくなる可能性がある
インスタを通して不確かな情報や誤った情報を複数回発信した場合、すべての投稿が表示されにくくなる可能性があります。これは、インスタが公式で発表しているルールです。
別の重要な問題として、偽情報が挙げられます。第三者ファクトチェッカーによって虚偽と判断された投稿については、削除はいたしません。ただし、ラベルが付けられて、フィードやストーリーズでは目立たないように表示されます。偽情報を複数回にわたり投稿した場合は、その投稿者のすべてのコンテンツを見つけにくくする措置が取られることがあります。
Instagramの仕組みを解き明かす|Instagram
意図的に不確かな情報や誤った情報を発信することはないとしても、知らず知らずにそういった情報を発信してしまう可能性はゼロではありません。そのため、コンテンツに掲載する内容の真偽を投稿前に必ず確認するようにしましょう。
Instagram(インスタグラム)のアルゴリズムに関するQ&A 3選
最後に、インスタのアルゴリズムに関する疑問にお答えします。
Q1.アカウントの種類によってアルゴリズムも変わる?
インスタのアカウントには、一般ユーザー向けの「個人アカウント」と企業や著名人、インフルエンサー向けの「プロアカウント」がありますが、それぞれでアルゴリズムが変わることはありません。
Q2.プロフィールにほかのSNSのURLを設定したらアルゴリズムに影響する?
インスタのプロフィールには、最大5つのURLを設定することができます。
「プロフィールにほかのSNSのURLを設定するとアルゴリズムに影響が及ぶ」という話を見聞きしたことがある方もいるかもしれませんが、そのようなことはありません。自社にとって必要なURLを設定しましょう。
Q3.投稿後にキャプションを編集したらアルゴリズムに影響する?
フィード投稿のキャプションは、投稿後に編集することができます。この行動がアルゴリズムに影響を及ぼすという噂がありましたが、そうした事実はありません。
アルゴリズムを踏まえて各投稿を最適化しよう
Instagram(インスタグラム)の運用をする際は、前もってアルゴリズムを理解することが大切です。その上で運用戦略を立てることで、集客や売り上げにつながる成果が見込めるようになります。そのため、2023年もインスタ運用に注力するのであれば、今回ご紹介した内容を必ず押さえておきましょう!
なお、アルゴリズムを理解した上でインスタ運用を開始したら、その次は分析をする必要があります。このとき、インスタ専門運用システム「Slooooth」を使えば、アカウントや投稿に関するさまざまなデータを自ら検証することなく簡単に確認・分析できます。また、過去のデータを保有し続けるので、アカウント・投稿の状況を去年のデータと比較しながら分析することも可能です!
Sloooothは、現在無料お試しを実施中! 月額8,800円のPROプランを無料で使うことができるので、インスタを分析する際はぜひ利用してみてください。