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ソーシャルメディア戦略において、ハッシュタグは依然として重要な役割を果たしており、効果的に活用することでリーチやエンゲージメントを最大化できます。
そこで今回は、ハッシュタグ分析の基本から追跡すべき指標、そしてビジネスに役立つハッシュタグ分析ツールまでご紹介します。ぜひ最後までご覧ください。
ハッシュタグ分析とは?
ハッシュタグ分析とは、X(旧Twitter)やInstagram(インスタグラム)などのソーシャルメディアプラットフォームで、特定のハッシュタグに関連するデータを収集し、そのパフォーマンスを追跡するプロセスのことです。この分析により、企業はどのハッシュタグが効果的かを把握でき、コンテンツ戦略を最適化することができます。
ハッシュタグ分析で重視すべき5つの指標
ハッシュタグ分析を行うにあたって重視すべき指標には、主に以下の5つがあります。これらを確認することで、ハッシュタグを効果的につけられているかどうか判断しやすくなります。
1.人気度
人気のハッシュタグは多くのユーザーに検索される可能性が高いといえます。そのため、どのようなハッシュタグが人気なのかをチェックして、自社の投稿に含めるのがおすすめです。
ただし、人気だからといって投稿内容と関係ないハッシュタグをつけるのはNG! いいね!やコメント欲しさに適当なハッシュタグをつけているアカウントと認識され、イメージダウンにつながる恐れがあります。
2.リーチ
リーチとは、その投稿を見たユーザーの数を表す指標です。リーチがあまり高くない場合は、ハッシュタグを適切につけられていない可能性が高いため、見直しが求められるでしょう。
なお、Instagram(以下 インスタ)のリーチについては以下の記事で詳しく解説しています。ぜひあわせてご覧ください。
Instagram(インスタグラム)のリーチとは?重要性とリーチを増やすポイントについて
3.エンゲージメント
エンゲージメントとは、ユーザーが投稿に対して行うリアクション(いいね!やコメント、保存)を表す指標です。ハッシュタグをつけた投稿に、どれだけのリアクションが届いているのかを測定することで、ユーザーニーズに応えられているか判断しやすくなります。
なお、インスタのエンゲージメントについては以下の記事で解説しているので、こちらもぜひあわせてご覧ください。
Instagram(インスタグラム)のエンゲージメント率とは?重要性と高める方法をご紹介
4.ユーザー層
自社の投稿につけているハッシュタグを、自社がターゲットとしているユーザーが使用しているかどうかを確認しましょう。ターゲットユーザーが自社と同じハッシュタグを使用している場合、投稿に対する共感を得やすくなり、エンゲージメントの向上につながるでしょう。
5.感情
多くのハッシュタグは特定の関心事やコミュニティを意味していますが、そこには特定の感情も関連づけられています。この感情を追跡すれば、ユーザーが何に興味・関心を持っており、何が好きで何が嫌いなのかについての洞察が得られます。
この分析を通して、企業の認識によい影響を与えるハッシュタグを分析し投稿につけることで、イメージアップを図りやすくなります。
ハッシュタグ分析におけるリサーチの重要性
ハッシュタグ分析には「ハッシュタグをリサーチする」というステップがありますが、この過程はソーシャルメディア戦略はもちろん、ビジネス全体においても重要性が高いといえます。
ターゲットの理解
ハッシュタグをリサーチすることで、そのハッシュタグに反応しているユーザーがどのような投稿に興味・関心を持っているかを把握できます。この洞察を踏まえてペルソナを構築し、投稿を作成することで、ユーザーニーズをより適切に満たしたコンテンツを届けられるようになります。
競合分析
競合他社のハッシュタグをリサーチすれば、どのハッシュタグが機能しているのかを把握しやすくなります。これを自社のソーシャルメディア戦略にも取り入れることで、競合他社に負けない運用を実現しやすくなります。
感情分析
ハッシュタグは、特定のトピックや企業(ブランド)に対するユーザーの感情を把握する上でも役立ちます。「特定した感情=世間の認識」となるため、それを踏まえた上で投稿を見直せば、より共感を呼ぶアカウントへと成長させられるでしょう。
トレンドの把握
業界やターゲットユーザーの興味に関連する人気のハッシュタグや新しいハッシュタグをリサーチすることで、新しいトレンドを発見できます。これにより、常に最新の市場動向に合わせた投稿を作成できるでしょう。
インフルエンサー発見
ハッシュタグを通じて、影響力のあるユーザー(インフルエンサー)に出会えることもあります。コラボレーションができれば、ブランドロイヤルティを強化しながら認知度と信頼性を高め、リーチを拡大することができます。
ハッシュタグ分析で追跡すべきハッシュタグの種類
ハッシュタグは、投稿につけて終わりではありません。以下でご紹介するハッシュタグに関しては、投稿につけたあと追跡することが大切です。
地域ハッシュタグ
地域ハッシュタグとは、「#沖縄」「#東京」「#那覇」「#原宿」「#那覇カフェ」「#原宿ランチ」など、地域そのものまたは地域+場所に特化したハッシュタグです。
地域ハッシュタグを追跡すれば、その地域に関連するターゲットユーザーとつながりやすくなり、特定のエリアでのリーチを強化できます。
イベントハッシュタグ
「#◯◯イベント」「#◯◯大会」などのイベントハッシュタグは、リアルタイムでのリーチとエンゲージメントを促進します。また、追跡することでファンとつながりやすくなるため、ファンがどのようなことを考えているのか、どのような情報を求めているのかを把握でき、よりユーザーニーズに沿った投稿を届けやすくなるでしょう。
ブランドハッシュタグ
企業名(ブランド名)や商品・サービス名をそのまま使用するブランドハッシュタグは、直接的にブランドをPRできるうえに、商品やサービスをどのような人が購入したのか、使用感にどのような感想を持っているのかを追跡することができます。追跡時に収穫した情報は、商品・サービスのブラッシュアップや開発に役立てられるでしょう。
キャンペーンハッシュタグ
キャンペーンハッシュタグとは、特定のキャンペーンに特化したハッシュタグのことです。これを投稿につけることで、そのキャンペーンの効果を測定できます。
トレンドハッシュタグ
今流行中のハッシュタグを指すトレンドハッシュタグを、戦略やキャンペーンに組み込むことで、リーチと認知度が拡大します。また、追跡することでトレンドに敏感なユーザーがどのような投稿をしているのか、どういうことに興味・関心を持っているのかリサーチすることもできるでしょう。
商品・サービスハッシュタグ
商品・サービスハッシュタグとは、商品やサービスそのものの名前を取り入れたハッシュタグのことです。投稿につけることで、特定の商品やサービスを効率よく宣伝できます。
追跡した場合は、その商品やサービスに関連するソーシャルディスカッションを確認できます。顧客の認識を理解し、傾向を特定することで、潜在的な危機に先手を打つことが可能です。
おすすめのハッシュタグ分析ツール5選
最後に、おすすめのハッシュタグ分析ツールを5つご紹介します。
1.Slooooth
Sloooothは、インスタ専門運用システムです。ハッシュタグ分析も可能で、ヒートマップでハッシュタグごとのパフォーマンスを一目でチェックすることができます。
一からデータを収集し確認する必要がないため、ハッシュタグの効果検証を手間なく行えるのが大きな魅力です!
2.ハシュレコAI+
ハシュレコAI+は、インスタに投稿したい写真または動画を表すキーワードを入力することで、AIが関連するハッシュタグを自動生成するツールです。関連度の高いハッシュタグをあっという間にピックアップしてくれるため、投稿内容に合ったベストなハッシュタグをつけることができます。
Sloooothと併用することで、ハシュレコAI+で児童生成したハッシュタグを分析でき、より効果的なハッシュタグ選定ができるようになるでしょう。
3.Sprout Social
Sprout Socialは、複数のソーシャルメディアプラットフォームでハッシュタグを一元管理し、詳細なデータを追跡できるツールです。ハッシュタグ分析の追跡と監視を効率よく行えるため、リーチの拡大とフォロワーの増加が期待できます。
4.TagFinder
TagFinderは、プラットフォームでのハッシュタグを生成および発見に強いツールです。トレンドや地域別に人気のハッシュタグを発見できるほか、関連性の高いハッシュタグを提案してくれるため、ハッシュタグ選定が楽になるでしょう。
5.All Hashtag
All Hashtagは、ハッシュタグの生成・分析・追跡ができるツールです。特定のハッシュタグの人気度やリーチを評価できるため、たとえば「人気度が下がってきているから外す」などの状況に応じた対応がしやすくなります。
ハッシュタグ分析をして効果的なソーシャルメディア運用を実現しよう
効果的なハッシュタグ分析は、ソーシャルメディア戦略を成功させる鍵です。適切な分析ツールを使用して重要な指標を追跡することで、エンゲージメントの向上やブランド認知度の拡大が期待できます。今回ご紹介したポイントを参考に、ぜひハッシュタグ分析に取り組んでみてください。
ちなみに、インスタ専門運用システム「Slooooth」ではヒートマップを通して、いいね数やコメント数、インプレッションなどの「ハッシュタグごとのパフォーマンス」を簡単に確認できます。また、どの投稿にどのハッシュタグが使われているかも一目でわかります。
自らデータを収集する必要がないため、手間なくハッシュタグ分析が行えます。この機会にぜひ活用してみてください。