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SNSマーケティングに取り組む上でもっとも重要なことは「分析」といっても過言ではありません。
そこで今回は、SNSマーケティングにおける分析にフォーカスし、その重要性やSNS別のお役立ち機能についてご紹介します。企業のSNS運用担当の方やSNS運用に注力している個人事業主の方は、ぜひご覧ください!
SNSマーケティングとは?
SNSマーケティングとはその名のとおり、SNSを活用したマーケティングのことです。
人々が情報検索をするツールは、今やインターネットだけでなくSNSにも広がっています。そのため、人々が求める情報を円滑に提供する、そして顧客一人ひとりのロイヤリティ(企業やブランド、商品に対する愛着や忠誠のこと)を育てるには、SNSをどのように運用するか、SNSでどのような情報を提供するかが重要になってきます。
この点から、企業は通常のマーケティングとあわせてSNSマーケティングにも着手し、時代に合ったアプローチで集客や購買につなげることが大切といえるでしょう。
SNSマーケティングを成功させる鍵は「分析」にある!
SNSマーケティングによる効果は、すぐに現れるわけではありません。また、計画性がないまま投稿を続けたり広告を出したりしても、満足な効果は得られないでしょう。
これは言い換えれば、ユーザーがメリットを得られるようなコンテンツを作成・投稿したのち、そのデータを分析して継続的に改善することこそが、SNSマーケティングの成功の秘訣ということです!
中でも、データ分析ではユーザーの反応を数字で確認できるため、「どのような投稿だとユーザーの反応がいいのか」といった点を明確にすることができます。また、どの運用・施策が効果的だったのかを考察しやすくなるため、そのヒントから効果的にSNSを運用できるようになります。
この点から、SNSマーケティングに取り組む際は「分析」に注力することが大切といえるでしょう。
SNS別にご紹介!アカウントを分析する際に役立つ機能
それぞれのSNSには、アカウントや投稿を分析する際に役立つ機能が備わっています。SNSマーケティングに取り組む際は、その機能を積極的に活用するのがおすすめです。
Instagram:Instagramインサイト
Instagramインサイトとは、フォロワーのデータ(年齢や性別、地域など)とコンテンツのパフォーマンスを確認できる分析ツールです。後者に関しては、以下のような項目を確認できます。
・リーチしたアカウント数
フィード投稿やストーリーズ、リールなどを、指定期間中に1回以上閲覧したアカウントの合計数
・アクションを実行したアカウント
フィード投稿やストーリーズ、リールに対して「いいね!」「コメント」「シェア」などのアクションを起こしたアカウントの合計
・合計フォロワー
フォロワーの合計数。指定期間中のフォロワーの増減をはじめ、フォロワーの地域や年齢、性別、活発な時間・曜日などを確認できる
・あなたがシェアしたコンテンツ
指定期間中に投稿したコンテンツの一覧
たとえば「リーチしたアカウント数」では、「コンテンツを見たユーザーはフォロワーかフォロワー以外か」がわかります。仮にコンテンツを見たフォロワーの数が実際のフォロワー数よりも少ない場合は、フォロワーの関心を惹くコンテンツではないと分析できるため、投稿内容の改善が必要です。
なお、Instagramインサイトについては以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひあわせてご覧ください!
Instagram(インスタグラム)のインサイトって?確認できるデータとその見方を押さえよう
Twitter:Twitterアナリティクス
Twitterアナリティクスとは、ユーザーの反応をはじめとする、ツイートのさまざまなデータを確認できる分析ツールです。具体的には、以下のような項目を確認できます。
・月ごとの統計データ
ツイートした回数やプロフィールへのアクセス数、@ツイートの数、関連するツイート数、新しいフォロワー数など
・ツイートアクティビティ
各ツイートのインプレッション数やエンゲージメント数(いいね!やリツイート、返信などを含む)など
・動画アクティビティ
投稿した動画のリテンション(保持率)や再生率、再生完了率など
各ツイートのデータを細かく確認できるため、「どのような内容だとユーザーの反応がいいのか」が簡単にわかり、SNSマーケティングにおける運用の方向性を確立させやすくなります!
参照:Twitterアナリティクス|Twitter Business
Facebook:ページインサイト
ページインサイトとは、ユーザーの行動とコンテンツのパフォーマンスを確認できる分析ツールです。具体的には、以下のような項目を確認できます。
・ページでのアクション
ユーザーが連絡先情報やアクションボタンをクリックした数
・ページビュー
ユーザーによってページのプロフィールが閲覧された回数
・投稿のリーチ
ページの投稿が画面に表示されたユーザーの人数
・おすすめ
ユーザーによってページをおすすめされた回数
・投稿のエンゲージメント
ユーザーがいいね!やコメント、シェアなどで投稿に反応した回数
このほか、Facebookに動画を投稿した際は、その動画が3秒以上再生された回数(動画の長さが3秒以下の場合は再生された回数)も確認することができます。このデータを確認すれば、どのような動画が好まれるのか考察できるため、SNSマーケティングにおける動画の活用を最適化しやすくなるでしょう。
外部のSNS分析ツールを使うのもおすすめ!
アカウントや投稿の分析はそれぞれのSNSに備わった機能でも十分に行えますが、たとえば「去年のデータと比較したい」「分析したデータをレポート化したい」という場合は外部のSNS分析ツールを利用するのがおすすめです。
SNS分析ツールの主な種類
SNS分析ツールには、主に以下の3つの種類があります。
アカウントの運用・分析がメインのツール
まず挙げられるのは「アカウントの運用・分析がメインのツール」です。予約投稿やKPI達成率のチェック、アカウント・投稿の分析、効果的なハッシュタグの抽出などが行えます。このツールを使えば、SNS運用にかかる手間を軽減できる上に、SNSマーケティングを最適化するためのヒントを得やすくなるでしょう。
口コミの分析がメインのツール
「口コミの分析がメインのツール」では、SNSのユーザーがSNS内で交わしている会話や行動を調査・分析することが可能です。これにより、市場の動向やトレンドを予測できるほか、競合他社との比較分析なども行えます。
ユーザーのリアルな声を確認できるため、SNSマーケティングの施策立案はもちろん、施策を実施したあとの効果検証も効率よく行えるでしょう。
オールインワンタイプのツール
アカウントの運用・分析と口コミの分析、その両方の機能を備えているのが「オールインワンタイプのツール」です。これひとつでユーザーに関するデータの収集・分析から、投稿、効果検証まで行えるため、SNS運用に注力する場合はあると便利でしょう。
SNS分析ツールを使うメリット・デメリット
SNS分析ツールを使うことには、メリットとデメリットの両方があります。
メリット
メリットには、まず「さまざまなデータを収集できる」という点が挙げられます。
たとえば、ユーザー(顧客)の声を集めたい場合、通常ならアンケートを実施したりクレームの内容を確認したりする必要があります。しかし、そもそもアンケートに協力してもらえない可能性もありますし、クレームにはネガティブな内容しかなく収集できるデータが偏ってしまうことも考えられます。
その点、SNSは属性の異なる大勢の人が利用しており、日々さまざまな投稿をしています。そのため、SNS分析ツールを使用してユーザーの投稿や会話を分析すれば、ポジティブな意見もネガティブな意見もバランスよく収集することができるのです。消費者のリアルな声を確認できるため、SNSマーケティングを最適化しやすくなるでしょう。
また、「消費者の競合他社への反応を確認できる」というメリットも挙げられます。
通常なら、消費者が競合他社をどのように見ているのかを確認することは困難です。しかしSNS上では、消費者が自社だけでなく競合他社について言及していることもあります。SNS分析ツールを使って競合他社に対する言及を分析すれば、たとえば自社はどこが勝っていてどこが劣っているのかを把握しやすくなるため、この点からもSNS分析ツールを使うことは有益といえるでしょう。
デメリット
デメリットには「情報の精査が困難」という点が挙げられます。
SNS上には非定型的な投稿が多く、たとえば同じ言葉・内容でもユーザーや状況によって意味合いが異なることもあります。そのため、それぞれの投稿を精査するのは非常に難しく、SNS分析ツールを使ってもそれはなかなかできないでしょう。
このほか「費用対効果が悪くなる場合がある」というデメリットもあります。
SNS分析ツールを使うには利用料金を支払わなければならないケースが多く、もしツールを効率よく活用できなければ、トータルの費用対効果が悪くなることがあります。そのため、SNS分析ツールを導入する場合は「効果的に活用できるか」をしっかり吟味し、費用対効果がプラスになるツールを選ぶことが大切です。
SNS分析ツールを選ぶ際のポイント
では、SNS分析ツールはどのようなポイントに着目して選ぶとよいのでしょうか。
適合性が高いか
まず着目すべきポイントは「適合性が高いか」です。SNS分析ツールを導入する目的を明確にし、その目的にマッチしたツールかどうかを確認することが大切です。
たとえば、SNSマーケティングの一環としてコンテンツの質を高めるため、競合他社の分析に注力したい場合は、競合分析の機能を備えたツールを選ぶ必要があります。
SNS分析ツールを導入する目的は企業によって異なるので、まずは目的を明確にすることから始めてみるとよいでしょう。
機能が充実しているか
SNS分析ツールによって備えている機能は異なります。多ければ多いほど、自社の調査の幅が広がったり求めているデータを収集できたりするため、「機能が充実しているか」も着目しておきたいポイントといえます。無料のトライアルで実際に利用してみて、必要な機能が備わっているかを確認してみましょう。
利用料金が予算内か
SNS分析ツールの多くは有料です。無料のツールもありますが、使える機能が制限されているケースが多いため、なるべく有料のツールを導入するのがおすすめです。
SNS分析ツールによって利用料金は異なり、ピンからキリまであります。上述のとおり、いくら優れたツールでも費用対効果が悪くなっては本末転倒なので、まずは利用料金が予算の範囲内かを確認し、その上で効果的に活用できるかどうかを判断するのがおすすめです。そうすれば、予算・効果ともに満足できるSNS分析ツールを選べるでしょう。
インスタ専門運用システム「Slooooth」を導入しよう
外部のSNS分析ツールを導入する場合は、インスタ専門運用システム「Slooooth」を選ぶのがおすすめです!
Sloooothでは、アカウントや投稿に関するさまざまなデータを自ら検証することなく簡単に確認できます。また、過去のデータを保有し続けるので、アカウント・投稿の状況を去年のデータと比較しながら分析することも可能です!
さらに、1クリックしたあと5分待つだけでレポートを作成することもできます! これにより、たとえば会議でSNSマーケティングの成果を発表する際に簡単に資料化することが可能です。
外部の分析ツールを利用するのであれば、ぜひSloooothの利用をご検討ください。
こまめに分析して効果的なSNSマーケティングに
SNSマーケティングを成功させるには、アカウントや投稿をこまめに分析する必要があります。分析してわかったことをヒントに新たな施策を実行し、効果を検証して分析する。そしてまた、新たな施策を打ち出す、という風にPDCAを回すことで、より効果的なSNSマーケティングを実現できるようになります。そのため、各種SNSのインサイト機能、そして外部のSNS分析ツールを使って、こまめにデータと向き合うようにしましょう!